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過去の日記



[行間を読め!]

Mar.1,2002 (Fri)

March!

 えっと、「行軍開始!」で良かったかな?

 さて、くだらない話はさておき、3月です。
なんとな〜く、定まらない運用と仕様を適当にアレしてるうちに3月です。
予定じゃ、来月から実作業に移るハズでしたが、なんの事はありません。
2ヶ月遅れで物事は進みます。

 3月というと桃の節句。
桃で思い出したのだが、今年に入ってやたらと目に付いたシャンプーのCMがある。
なんとなく分かった人も居るだろうけど、松浦亜弥とかいうのがやっていたアレだ。
因みに松浦亜弥という芸名は、Googleから【馬鹿 CM 桃色】で検索したら見事に当たった。
で、あのウザい曲名(桃色片思い)も分かったので、それで検索してみると、

 作詞・作曲:つんく

 ふ〜ん、日本のアイドル業界ってヤツにべったりというか、ヤツが支えてるのかな?
いわゆる小室方式のアイドル版的なやり方だが、片っ端から消費してくよなぁ。

 つくん方式の強みは、「小室」+「おにゃんこ」的売り方だろうか。
『夕焼けニャンニャン』から出た「おにゃんこクラブ」は、そのブランド名を高めると同時に、
番組上で新メンバを募集&公開オーディションという、全てを視聴率変換すかの如きだった。
飽きられない為のメンバ交代を「卒業」と曰い、ピンでやれそうな娘とそうで無いのが離れていった。
つんくはそこから更に、認知度向上&世代固定打破の為の楽曲を提供し、もう893にドス状態。
それでいて、作曲ペースは小室も真っ青。
 そりゃ牛耳れるわな。

 シャ乱Qで「小池さ〜ん スキスキ〜♪」とかやってた頃が懐かしい。
更に大御所になって、安楽椅子でゲストに迎えられるようになったら、せいぜいコレを持ち出されるが良い。

 で、3月に話を戻そうか。
3月14日は製菓会社が造った、適当な記念日です。
ホワイトデーとか名付けられた、2月14日のお返しをする日という事になってます。

 本日朝、同僚の先輩から「お返しを考えとかないとね」と言われた。
暫くして、長期出張4人組の1人の女性から義理チョコを貰った事を思い出した。
 正直面倒だ。
なんというか、私は年中行事は苦手というか気にしないというか、単に面倒くさがりである。
そういう訳で、義理チョコ貰おうが、年賀状が来ようが、返事というかお返しをここ10年した事が無い。
また、「これからするようにしよう」等とは、心にも思わない首尾一貫したものぐさだ。
そういう事なので、取りあえず上記の内容を素直に同僚に言ってみた。
 それを聞いての同僚の一言、

「へぇ、レガシーフリーなんだねぇ」

 巧い♪

 実際、コンタクトのスパンが1年を超えたら絶対忘れるからな・・・俺。
ネットとかで擬似的にでも会って無いと、直ぐこうなる。
むかしのクラスメイトに言われました。
「お前みたいな薄情な友達見たことがない」
 ああ、お前の前に居るのは友達じゃ無くて、元クラスメイトだもんな。
席が半年ばかり隣だったからって友達って言うのか?少なくとも俺は言わないぞ。
最も、その後も全く行きませんでした、5度目以降は連絡がありません。
興味がない連中と付き合う事を拒否できるくらい大人になったのだなぁ・・・と思います。
 え?違うって。

 大体さぁ、そうやって抱え込んで行ったら友達とかいうのが何百人オーダーになっちまうぜ?
会わなきゃ思い出さない存在に、友達なんて単語を使ってものだとは習わなかった。
教師が「友達とは!」と言っている基準に照らすと、せいぜい常時20人がいいとこだな。
親友ともなると、3人もいるかな?
悪友になると・・・・あ、20人全部だ(笑)

Wireless

 最近、ワイヤレスの世界でも定額繋ぎ放題のサービスが普及して来ている。
具体的に言えば、DDI-Pocket(以下'DDI-P'と記す)のAirH"端末や
アステルのインターネット定額通信サービスがコレに当たる。

 そう、両方ともPHSである。

 アステルの場合、地域限定で定額サービスは早くから開始されていたが、
アステルのインフラ普及度は低く、利用者は非常に少なかった。
しかしそこへ、DDI-Pが全国一斉で32Kパケット通信による定額サービスを開始し、
モバイル環境における定額サービスが一般化し急激に普及した。
 急激な普及と言っても、利用者は限られるが、
これまでのPHSによるデータ通信の規模から言えば、間違いなく急激な増加であろう。
 そして、DDI-PがAirH"の開始時に予定していた、128Kbpsのパケット通信サービスを
今春3月26日に開始する。やっとというのが本音、本来であれば2001年春に開始する
とDDI-Pが2年前に豪語していたサービスなのだから・・・。
FOMAはDoCoMoが全世界でいち早く開始した、IMT-2000規格に則ったハード&サービスである。
IMT-2000が日本で展開するまでには、DDI-Pは256Kbpsまで広げたいとは思っているのであろう。

 総務省答申によれば、PHSの通信速度はIMT-2000との共存下において1Mbpsまで
高速化させようという事だが、バックボーンに付いては言及していない。
現状のまま可能だとは思えないのだが、DDI-P以外の事業者が乗り気でないのが問題。
DoCoMoはFOMAに賭けているし、アステルはハッキリ言ってやる気無し。
DDI-PだってKDDIから売却の危機に直面していたが、AirH"でようやく息を吹き返した所だ。
財務体制が好転しても、IMT-2000と本気で勝負するなら常時接続・定額制・256Kbpsを揃え無ければならない。
これは、いくらAirH"が好調だろうが、リスクが大きすぎる。
どこかの消費者金融では無いが、「余裕無いでしょう」だ。

 一般の固定情報通信では、速度に対し料金は下がる一方という状況。
こんな中で、PHSが生き残るにはやはり定額制サービスしか無い。
DoCoMoが最新の高速技術を持ち出したとしても、決して定額制になるハズも無い。
そういう時に、DDI-Pが生き残っていなければ話にならない。
熾烈な競争の中、縮小傾向にあるPHS市場にとって非常に辛い時期ではあるだろうが、
定額制は間違いなくユーザーに支持される。

 何故にADSLが普及したか?
 最新インフラ整備の為の繋ぎ的DSL規格がここまで普及したのは何故か?

 その理由の大きなもののひとつが、常時接続・定額制である。
もちろん、従来のインフラを転用できるという低コストであることも大きいが、
高速だけでは誰も導入しない。
もし、ISDNが安価とは言えなくとも、完全定額制を採用していたら・・・。
もしそうだったら、ADSLがここまで普及する事は無かっただろう。
上限を設定するからこそ、ユーザーは料金という煩わしい事を考えずに利用できるのだ。

 宇都宮駅近辺の某所より、AirH"の「ネット25」および「繋ぎ放題」サービスの
転送試験(下り)を行った。


AirH"(ネット25)
--------- Broadband Networking Report ---------
<ダウンロード速度>
 最高データ転送速度: 51.99Kbps (6.49KB/sec)
 平均データ転送速度: 50.57Kbps (6.32KB/sec)
 転送データ容量: 662.40KB (110.40KB×6回)
 転送時間: 104.811 秒
-----------------------------------------------
  1回目  51.99Kbps ASAHI-Net
  2回目  50.94Kbps BIGLOBE  
  3回目  50.59Kbps OCN      
  4回目  48.75Kbps NIFTY    
  5回目  50.56Kbps WAKWAK   
  6回目  50.59Kbps WebArena 
-----------------------------------------------
 測定サイト: BNR(http://www.musen-lan.com/speed/)
-----------------------------------------------

AirH"(繋ぎ放題)
--------- Broadband Networking Report ---------
<ダウンロード速度>
 最高データ転送速度: 26.91Kbps (3.36KB/sec)
 平均データ転送速度: 25.65Kbps (3.20KB/sec)
 転送データ容量: 662.40KB (110.40KB×6回)
 転送時間: 207.036 秒
-----------------------------------------------
  1回目  26.91Kbps ASAHI-Net
  2回目  26.48Kbps BIGLOBE  
  3回目  23.31Kbps OCN      
  4回目  25.12Kbps NIFTY    
  5回目  25.89Kbps WAKWAK   
  6回目  26.17Kbps WebArena 
-----------------------------------------------
 測定サイト: BNR(http://www.musen-lan.com/speed/)
-----------------------------------------------

 まぁ、見たとおりというヤツ。
ホンダエレクトロンの128kカードに乗り換えるかどうかは、まだ分からない。
それよりも、32kパケット固定のCF型モジュールに切り替えて、PDAとPCで共通化するか?
悩む所だなぁ・・・なんせ、固定回線を持ってない上に


Mar.2,2002 (Sat)

PEG-T400(Black)導入〜♪

 え〜、ようやく手元に参りました、T400です。
パッと見やたら薄いですが、フリップを付けてしまうとEageとそう変わらない。
購入に踏み切った一番の理由はGPSモジュールにあるのだが、サラリーの都合上直ぐには購入できない。
まぁ、来月と言うことで・・・。

 で、Eageと比べて良いというか違いだが、一番のポイントは液晶。
グレイスケールのハイレゾ液晶で、解像度は4倍だ。
そして、本体にメモリースティックスロットと、ジュグダイアル+バックボタンが付いている。
アプリボタンとスクロールボタンは、実装面積を減らしているが為に使いにくい。
特にスクロールボタン、ジュグダイアルを強制的に使わせるのが目的であるが如くの使い心地。
そういうネガティブなデザインは止めて欲しいものだ。

 Eage購入時、付いてきたマニュアルはCD内のPDFだけだったのだが、CLIEは違った。
さすがに、一般消費者向けって感じで、事細かに項目のあるマニュアルが2冊も付属している。
そして、保証関係の書類も充実しており、さすが一般向けと思った。
こう言ってはなんだが、Visorとは購入対象者が全然違っている。
Visorは、既にPDAを使っている人間か、PDAに興味があって自ら選択する人間を対象としている節がある。
安価であるが、そういう点を簡素化して価格を抑えているのだ。
だから、既存のユーザーには良いブランドだと思うし、普段からコンピュータをあまり使わない人には勧められないタイプである。

 動作速度も重要なポイントである。
反応の早いモノクロ液晶を搭載したEageは、全てのアプリがサクサク以上で動くのだ。
一方、T400の方は液晶への描画速度が、Eageに比べるとやや緩慢であると言わざるを得ない。
Eageの反応の早さは、バージョン3.5H(HandSpring拡張込みのPalmOS3.5)による点が大きい。
T400のバージョンは、4.11S(SONY拡張込みのPalmOS4.1)である。
今後この調子でマルチメディア対応を延ばしてゆくと・・・という問題もあり、OS5.0からのARMプロセッサ対応を打ち出したのだろう。
もちろんそれだけでは、ただメディアやソフトが肥え太ってしまう。
そういう時の為のBe,Inc.の買収であったと私は思いたい。
BeIAを含む、BeOSの遺産を有効活用して欲しいと、切に願うものである。

 もちろん、BeOSは今後OpenBeという形で存続していく可能性が高い。

YahooAuction利用料徴収へ

 え〜、問題ありまくりな割に、自己の利益を上乗せしつつシステムを維持していたYahoo!のオークションが利用料の徴収を始めるとアナウンスした。
 個人的には、システムの増強というのは歓迎するし、サービスの質を維持するのに必要な利用料の徴収という点では非常に全うだと思う。
が、忘れてはいけないのは、Yahoo!はその認知度や利用規模に応じたサポートは提供していない上に、この発表では、そういう点にまったく触れていない事だ。
違法出品というのは、法に触れる商品の売買であって、盗品等を指すものでは無い。

 で、Yahoo!で盗品と言えば、「ヤフーオークション事件顛末記」が有名。
もちろん、法整備の遅れという問題があるが、Yahoo!の体制が利益最優先である事もまた事実。
警察もネットを介した犯罪にも対応している様だが、プロパガンダ程度でしか無い。
問題なのは、従来の警察組織がネット犯罪もカバーしようって身の程しらずさである。
ハイテク犯罪(俺はネットがハイテクだとは感じないがね)に対応する警察内組織はあるが、課レベルでは無く係または〜室程度。
やはり個別に予算は要るぞ、やはり各県警には人員が少なくとも課レベルで発足させないとダメだと思う。

知らぬ間に盗品買ってる可能性って高いと思うよ。


Mar.3,2002 (Sun)

 大して使って無いのに2台目のPalm搭載機を買った物欲魔人、とお思いの方が多いであろう。
「全くその通り」なのだが、良い手帳を試してみると思えば、それほどでもあるまい。
え?手帳と比べるには高価だって?大して使いもしない高価なブランドシステム手帳を買うバカよりはマシであろうが。
五十歩百歩という表現もあるが、私は常に触るモノには妥協しないのだ。

 まぁ、虚言はこれくらいにしておいて・・・。

下野国への途

 駐車場を借りた。
いや、正式な契約はまだなのだが、もう利用はできる状態になっている。
現在のレオパレスから歩いて2分の所で、もちろん野外で砂利だ。
月の場所代は\3,500だから、十分ってもんだろう。
食料の買い出しに出たついでに覗いてみたら、もう名前をかいたプレートが付いていた。
早いなぁ。

 問題というか、やらなきゃいけないのは車を栃木まで運ぶ事。
北陸道・上信越道・関越道・・・結局宇都宮までは、570kmくらいの道のりがある。
長いよなぁ、時間的に8時間くらいかかってしまうもんなぁ。
なんか、考えただけでだるい。

 しかも、K氏は「スタッドレス履いたまま来やがれ」等と無体な事を曰う。
570kmでいったいあの柔らかいゴムが、どれだけ消耗するか考えてるのかなぁ?
それに、「うちに置いておけばいい」とか言うけど、ノーマルを買って履き替えた後、
どーやって持って返るのかなぁ?私は秋過ぎまでしか栃木に居ないというのに。
やっぱり、ノーマルで来てしまうか・・・タイヤ交換が面倒ではあるがね。

森に行って木を見ずに穴を掘る

【森に行って木を見ずに穴を掘る】
 意味:通俗的な観点〜云々では無く、最初っから何処かしらズレがある事
 出所:故・篠田勘太郎翁と森に散歩に出かけた所、森に行こうと言った翁は
    森も木も興味が無く、その場で地面に穴を掘り出したという逸話より。

【石橋を叩いて壊す】
 意味:慎重論を唱える者が、自説の正当性を力業で証明すること
 出所:大戦中の大陸にて、作戦を拒否したいが為に石造りの橋を壊した指揮官の逸話

【隣の芝が常に青い】
 意味:一面的な事実を見ている可能性に対する警鐘
 出所:ガーデニング凝っていた主婦が、隣家より青々とした芝を生やそうと努力し、
    勝ったと思っていると、隣家の芝が冬に枯れず実は人工芝だったという逸話

 ある時の事の話である、
社員旅行とかいう、くだらないというには積立金が惜しいが、結局はつまらない行事の話だ。
 ああ、「つまらないとか言うなら行かなきゃ良いじゃん」という意見は却下、
大手を振って有給が取れるのだから、「くだらない」とは言わないが「つまらない」なのだ。
 USJとか言う大阪にある、米国産娯楽施設へ行った時の事を聞かれた。
聞き人は2人だ。

「何が一番面白かった?」

 と、かなり普通に問われ、取りあえずこう答える。

「バックトゥザフュチャーのヤツ」

「ああ、あの酔うっていうやつね、確かTOYOTAだっけ」

 どうも、情報は持っている様だ。

「どう面白かった?」

 ちょっとはマシな質問。私は、自分が思ったままに答えた。

「面白かったよ、 内容は乗り物乗ってスクリーン眺めるタイプのアトラクションなんだけど、
 とにかくその8人乗りデロリアンの筐体がねぇ・・・もう最高」

「怖いの?」

「えっとねぇ、隣を見ていた感じだと3本のアクチュエータが見えてね、
 揺れながら横からみただけだから、本数は正確に分からないんだけど、
 あの動きがまた良くてさぁ・・・」

「はぁ?」

「だから、そのデロリアンの筐体を揺らしてるアクチュエータ」

「へぇ」

「擬似的な加速度、ああ実際に部分的な加速度をかけてる事にはなるんだけど、
 落下感とか旋回中のGとか、あとそれらの収束とかの制御がなかなか的確でさぁ、
 その実際に動かしてるのが横見れば見れる訳じゃない?
 こりゃもう見るしか無いでしょうって感じで・・・」

「何?ずっとアクチュエータ見てたわけ」

「ずっとって程じゃ無いけど、2/3は見てたと思う」

「何しに行ったんだ?」

「遊びに行ったに決まってるだろう、楽しみ方は人それぞれだと思うが」

 そこで、聞き人の1人がもう1人に対しこういう。

「な、こういう変なヤツなんて幾らでも居るんだ」

「アミューズメントパーク行ってそういうのを見るのは別に変じゃ無い。
 それに、俺はここまで変でも無い」

 もう1人の聞き人が私にいう。

「なんでそんなもの見るんですか?」

「・・・いや、面白いからだけど」

「面白いんですかぁ・・・」

 なにか異なる観点に当惑気味である。
そこでもう1人が畳みかける。

「な、そういう風に考えるのは別に変じゃ無いんだ。
 あそこまで変ってのも珍しいけど、 (←なんだとコノヤロウ)
 やっぱりあったら見てしまうもんだ」

 他人をダシになんていいぐさだ。

「ふ〜ん」

 何を丸め込んでるのやら。

 因みにこの2人、私の兄と義姉である。
どうも兄は似たような事を、どこぞでやらかしたらしい。
俺を引き合いに出しても、”変な兄弟”って方向に行きかねないとおもうが。
だからと言って、俺をダシに正当化するのはおかしい〜云々以前にむかつくのだが、どうよ?


Mar.4,2002 (Mon)

ケナフ

 洞窟ついでな話です。
石灰岩は、有孔虫、貝、サンゴなどが堆積し、地中で化石化したものである。
太古の海に融けた二酸化炭素は、炭酸カルシウムに姿を変え地中に貯蔵された。
これがいわゆる炭素の固定というもの。

 炭素の固定には他にもある。
まず第一に挙げられるのは、石炭です。
石炭は、分解が追いつかないまま大量の植物の枯死体が蓄積し炭化したものだと言われています。
何故簡単に腐らなかったか?というと、セルロース分解生物が進化の途上であったと考えられています。
そう、腐ってしまっては意味がありません、再び分解され炭素の固定は行われません。
石油も似たようなものです、アレも有機物の蓄積によるものですから。

 化石燃料を使い続ける消費社会は、炭素を解放し続ける事で成り立っています。
非常に長い年月をかけて固定された炭素を、ここ百数十年で凄い勢いで解放しています。
いいですか?現在の様な陸上に生物が溢れる環境というのは、これら炭素の固定の後に起こった事なのです。

 そこで、ケナフが出てきます。
色々と物議を醸した植物ですが、自分で考えない安易な人間により、間違った広まりを見せました。
最近では問題点も広く認識され、安易に栽培する馬鹿が減少傾向にあるようですが、一種信仰化してるのもまた事実です。
いわゆる、「正義の確信」を持った人間ってのは既知外と変わりません、某国しかりです。
単なる間違った知識による行動であるが、「地球に優しい」という妄想とセットである為に始末に負えない。

 初期に伝播した、「日本の一般的な針葉樹の2倍の二酸化炭素吸収能力がある」というケナフの特性があります。
さすがに、今でもコレを理由にケナフを奨励する人や団体はかなり恥ずかしいものです。
コレって冷静に考えれば解る事で、中学生程度の理科のレベルだと思います。

 さて、どういう事か理解する為に必要な情報を出しますと、ケナフってのは一年草なのです。
吸収能力が幾らあろうが、絶対的な固定量および期間が足りないのです。
これが普通の杉なんかであれば、少なくとも40年、条件次第で数百年間の間炭素の固定をおこなえます。
無味乾燥的な植林杉林と一緒にするなとか言われそうですが、ケナフを大きくするには単一で大面積が必要です。
つまりは、同じ事。
一年間というサイクルで入れ替わるケナフには、その程度の固定も望めない。

枯れて燃えたら(燃やしたら)?
また二酸化炭素がでるだけやん

土に返ると言っても結局は分解されるし?
炭素レベルにまで分解されたら同じっしょ

 吸収能力があるからどうだってんだ!
有益な固定方法の確立も無いままに、ただ栽培するのは無意味だ。

 まぁ、「ケナフで地球温暖化防止」というのは、願望と妄想がミックスされて、基本的な点に思考が回らなかった良い例ですな。

 あ、紙の原料として利用するという目的は、結構真っ当です。
ただし、現状で流通している紙と同等品質を、大量に、コストで大きな差が付かない、という技術は開発されておりません。
もちろん、原料供給の問題もあります。
なんだかんだで、草ですから、輸送するには嵩張りすぎるし。
まぁ、植林するよりは手軽だし管理しやすいから選ばれるのでしょうけどね。
まだ出来るって訳じゃ無いので、もうちょっと慎重考えましょうというのが今の動きです。
奄美や沖縄に導入されたマングースの様な悲劇を起こさない為にもね。
何時だって、人が勝手にやっちまう事なのですから。

 で、唐突にこんな事を書き出した理由ってのは・・・。
某所で二酸化炭素の吸収能力〜云々っていう看板見たからです。
本気でやってるなら学会くらい入っておきなさいと言いたい。

 さて、以前私は地下室で糞を垂れるが如きの・・・
と、核燃料の話をしたが、二酸化炭素という面では別の視点がある。

 前の分を読んでいない人の為に、ここにもう一度簡単に記す。
多少広く密閉された地下室で住まわなければならない人間が、糞尿処理に困る。
場所を決めたとしても、同じ空間に排泄する以上しっかりと密閉したり気にならない場所に・・・と気を使うのは解るであろう。
コレが地球上で核燃料を使うという行為である。

 しかし、その地下室の空気の入れ替わりが基本的に無いとしたら・・・。
そこには、二酸化炭素と酸素の交換を行う観葉植物が幾つかあるだけだ。
あと、壁際には燃料用の薪が積み上げられている。
貴方は寒い時に薪を使い暖を取るのだが、徐々に地下室の空気は汚れて行く。

 かなり突飛なたとえ話だが、こういう状況下でこそ核燃料が有効である。
たとえ問題があっても、今現在空気を汚さないのであれば、それを使うしかあるまい。
二酸化炭素の増加防止という観点ならば、私は核燃料によるエネルギー抽出は賛成なのだ。
だからこそ、核燃料推進団体には妙な虚言は謹んで頂きたい。
事実を並べ、現状を理解させるのが一番であると考える。

飛躍?脱線?

 さて、こうやって並べて行った後の結論は?

***もちろん宇宙進出!***

 いや、かなり本気な発言なんだけどね。
遅かれ早かれ地球上の物資ってのは、人間が使えるだけのモノが無くなるのだから、宇宙に出なきゃ。
宇宙に出て、太陽系全体をターゲットとして開発が行われれば良い。
宇宙技術の不備とか、程度の低さとかってのを指摘する科学者は多いが、原始的技術による膨張ってのは、フロンティアがあればこそだ。
大航海時代に、羅針盤と六分儀だけで海に出たオロカモノの一部が英雄となった。
大航海時代からさかのぼること5世紀ちょっと、中華帝国は既にアフリカに到達、貿易を行っていた。
否、それ以前から肉眼天測のみで、大洋を渡り歩いた民族だっているのだ。
何故我々人間が宇宙へ出ることを躊躇する?

 ここで、文化・文明的楽観主義を私が想像するとだ、もっと原始的に宇宙空間に生活圏を広げる方法があるのでは無いか?
または、現状の技術でも生活圏を拡大するだけの技術はあると考える。
必要なのは、宇宙というフロンティアに乗り出す契機だけだ。
何時までも、軍と学会のエリートだけに宇宙を独占させるなんて勿体ない。
労働者が宇宙に送られる時代を切望する。

 ああ、俺が宇宙で働けるなら、デブリ拾いだってなんだってやるさ。


Mar.5,2002 (Tue)

なんじゃこりゃぁぁ!?

 (注!良く読むこと)

 <7:00〜>
 起きる
 風呂に入る
 歯を磨く
 着替えをする
 何かをもよおしてきた・・・

※{
 嘔吐
 胃液を吐く
 そりゃもう、黄色い塩酸液を吐く吐く
 まだ吐いてます・・・
 吐き終わった様です
 着替えの続きを・・・
  }

 また吐いています
 ※をリピート×2
 胃が空だと思っていたのですが、やたらと吐けます
 鼻に入りました・・・痛くて頭を抱えています
 ですが、まだ出ます
 この辺りから空ゲロです
 なんか赤いものが混じってます・・・ちょっと考え込みます
 もう一度涙目でよく見ます
 どうも血が混じってるようです
 「なんじゃこりゃぁぁ!?」等と叫ぶ元気は無いようです
 それよりも、よく解らなくて頭を抱えます
 (1分程色々と考え込みました)
 体調が悪い事に今更気づいた様子です
 (更に1分ほどスケジュールについて考え込みます)
 ベッドに戻って寝だしました

 <9:00〜>
 電話をかけています
 上司に休む旨を伝えている様です
 電話を切りました
 また寝出した様です

 <18:00〜>
 ようやく起きました
 エアコンが暑いようです、換気窓を開けました
 エアコンは切らない様です
 首をコキコキやって何か考えているようです
 寝汗が気持ち悪い様ですが、どうも体調は普通っぽいです
 寝ただけで治った?
 原因を考えます
 昨日の晩飯・・・
 昨日の昼飯・・・
 昨日の朝・・それは遡り過ぎ
 薬物・・・全く摂ってません
 疲労?・・・そんなものを原因にしたらキリがありません
 ストレス?・・・上に同じです
 タバコ?は、原因のリストには上がらない様です
 悩んでます
 なや・・・考えるのを止めました
 アバウトな男です
 取りあえず食欲がある様なので、飯の準備を始めました
 病人食的な配慮どころか遠慮も無く、普通の独身ジャンク飯の様です
 あ、できた様です
 なんか旨そうに喰ってます
 ケダモノだもの?

 というわけで、仕事休んで寝てました。
そりゃもう、たっぷりと寝てました。
しかし、有給の消化が病欠だけってのは哀しい話だなぁおい。

ジャンク飯(大嘘)レシピ
  • 材料A
  • 材料B
  • 材料C
  • 秘伝A
  • 秘伝B

<クッキング>
 上記の材料を、上から重量比13:2:3で準備。
材料A:1に対し水:3の容積割合で水を準備、水に材料Aを溶かす。
材料Bと材料Cを粉末状にし、混ぜ合わせる。
この混ぜ合わせた粉の中に先に準備した液体を少しずつ混ぜ合わせる。
このとき、粉末がダマになって成分が偏らない様に注意する。
この状態で自然乾燥させて、できあがり。
 隠し味として、秘伝Aを材料の重量比で約2程度入れるのも良い。
 なお秘伝Bを加え、冷蔵庫で寝かせるとスペシャルができるが、
素人にはお勧めしない。

 この飯の名前と材料が解った人は、掲示板に書き込んで下さい。
正解者の中から、抽選で一名にHandSpring社のVisor Eageが当たる!
なお、発送は発表をもって代えさせて頂きます。


Mar.6,2002 (Wed)

 政治ネタなんて書いても面白くもなんとも無い。
書いてる人間もつまらなければ、読む人間だってつまらない。
なんせ、愚痴にしかならず、希望が持てる話なんてのは出てこないからだ。

 という事で、ここはひとつ別のネタを持ち出すとしよう。

ハイブロウ男爵

 エロ漫画の巨大化が始まって久しいが、比較的初期から出ている雑誌で「Comic阿吽(あうん)」というのがある。
因みに、「阿:あ」は合っているのだが、「吽:うん」の方は口云というヤツの方である。
Windowsで出なかったので、常用じゃないのか?
まぁ、エロ漫画雑誌(美少女コミックと呼ぶらしいがね)の名前なんぞこの際どうでも良い。

 この雑誌で、「村正みかど」という作家が連載を持っているのだが、コイツが今一押しである。
連載している漫画の方は実は重要では無い、「ハイブロウ男爵」というタイトルで書いている、落書き系日々漫画がむちゃくちゃ好き。
なんつうか、日々漫画のツボを押さえている描き方がなんとも巧い。

 因みに、「村正みかど」というより「武礼堂」という会社の方が通りが良い場合もある模様。
しかし、俺はそうそうゲームをしないので、明るくバカなエロ漫画の村上みかどしか知らない。
面白いのは良いのだが、いい歳したでっかいおっさん(客観ではそうなるらしい)が、エロ漫画の立ち読みをしている姿は無惨

 あ、あまり引かれても此方としては困るのだが・・・。


Mar.7,2002 (Thu)

穴組ドレイ1号

 後輩から突然電話がかかってきた。
要約すると、「暫く洞窟入って無いので、便乗させろコノヤロウ!」である。
基本的に『穴組』への参加資格は、私に連絡が取れて誓約書(またはそれに準じるモノ)にサインでき、そして穴に入りたいという人間である。
つまり、いきなり私に連絡を取るという事さえできれば、誰でも可能なのだ。
もちろん、私の個人サークルという面が強いので、わたし次第であるのは変わりないのだがね。

 しかしだ、元々畑違いの人間対し異世界堪能の為に始めた企画だ。
後から便乗の為に利用されるというのは、私的に気にくわない。
そこでひとつの考えが浮かぶ・・・さて、皆さん「東日本何でもケ飛ばす会」のドレイ制度をご存じだろうか?
椎名誠の一連の本を読んでいれば、察しが付くとは思う。
その会には、ドレイ制度という階層規則があり、ゲスト的に招かれた者で無い限り新規会員はドレイという最下層から始めないといけないのだ。
そう、この制度の導入を今こそ行うべきだと私は考えたのだ。

 さぁ、栄えある『穴組』ドレイ1号は、後輩T君に決定だ♪

 規則は私だ、文句あるか(笑)

無惨2

 前回エロ漫画ネタを出した事だし、ついでに書いておこう。
先日、古本屋にて小説・漫画・DVD・etcを物色していた時の事だ。

 例によって、K氏の社用車にてそこら辺を回っていたのだが、ある古本屋にて漫画をみつけた。
そのときの気分は、久しぶりに「トニーたけざき」の「岸和田博士の科学的愛情」が読みたくて探していた途中だった。
その本屋では2巻と3巻を保護し、そのついでに見つけたエロ漫画があった。
作者を知っていたし、とりあえず\300程度だったので、ついでに買ってく事にした。
が、そこで注意すべきだったのは聞き慣れない出版社名であったという点だ。

 取りあえず帰ったのち、私は久しぶりに「岸和田博士の科学的愛情」のバカさ加減&ブラックを堪能し、しかるのちに同時に買った本に手を出した。
読み始めると、途端に私はある点に気が付かざるを得なかった。

 え〜、ヒロイン役(仮称)が通っている学校が男子校・・・

 確認の意味で濡場の方をチェックすると・・・胸がない、異物付き。

 なにぃぃ!

 確かに女性作家である訳だから、その点を考慮すべきであった。
その作家の別作品は知らない訳じゃ無かったが、他ジャンルは知りようも無かった。

はい、そうです。

間違ってや○い漫画買って来てしまいました。

無惨


Mar.8,2002 (Fri)

急行能登

 時間的に新幹線を使えないので、上越回りで越前に戻ることにする。
上野発の北陸方面へ行く夜行は、私が知ってるのは「北陸」と「能登」である。
現在は、雷鳥をはじめとする特急群(大阪・米原・名古屋方面)の密度からか、金沢までしか行かない。
ほんのちょっと前までは越前まで来ていたのだが、2001年春以降は金沢止まりになってしまったのだ。

 宇都宮を出たのは22:40である、一度大宮まで戻り00:20に能登に乗る。
今回はグリーン車のチケットを購入した。理由は、何となくである。
なんせ、グリーン車を使っても新幹線より安いので、どうせならというヤツである。
しかし、それはそれで問題だった。

 シートピッチやリクライニングは、しっかりとグリーン車のそれなのだが、古いのだ。
指定席や自由席は、その稼働率ゆえにとっくの昔に換装されていたが、グリーン車は違う。
損耗率が低いせいか、シートがやたらと古いままだったのだ。
しかも、へたってるし。

 グリーン車だろうが指定席だろうが、取りあえず座るヤツって居るよな。
まぁ、夜行だから終電代わりに使うヤツが多いのは確かだが、迷惑だよなぁ・・・。
いやさぁ、わざわざグリーン車のチケット買うってのは、余裕のあるシートに座りたいだけじゃない。
シートを確保するだけなら、約\4500も余計に支払ったりしない。

 頼むから、チケット持たずに座るなら、もうちょっと遠慮しやがれ。
我が物顔で人が取ったシートに座り、どいたらどいたで検札の車掌と揉めるんじゃねーよ。

 その後、寝るには寝た・・・金沢までぐっすりと。
でも、やはり眠り自体が浅かった為か、越前の自宅に着いてから、また昼まで寝た。


Mar.9,2002 (Sat)

長距離走行準備

 昼過ぎに起きると、まずは車関係の準備を始める。
近くの車用品店まで行き、いつものオイルに交換。
あまり高価なヤツでは無いが、鉱物油では無くワックスベースに化学合成したものだ。
あまりメジャーって訳じゃ無いが、何となくこのelfのオイルを愛用している。

 次に、給油にGSへ行き、ついでに空気圧のチェック。
自宅へ戻り、ガレージでクーラント・その他のチェック&補給をする。
多少面倒だが、タイヤの小石取りもしておく。
 と、地図が無いのを忘れており、更に買い出し。

 後は明日だ・・・とか思っていると、隣がいきなり騒がしくなる。
どうも爺さんが亡くなった様だ。
あまり話す事は無かったが、愛想が良くいかにも良い人だった。
俺が越前に戻ってからも、時折自転車で遠くの田んぼまで草取りに行く姿を見た。
かなり歳なのに、元気だなぁ・・・とか思っていたのはもう半年前くらいか?
人の生き死にってば、結構あっさりしているもんだよな。
最後は病院に入ってしまったが、大往生と言えると思う。
ご冥福を祈って・・・合掌。


Mar.10,2002 (Sun)

スズキ・エスクード

 今日は宇都宮に戻る日だ。
正確に記するならば、宇都宮まで自分の車を運ぶ日だ。
私が乗っている車はスズキのエスクード、1.6モデルの方で6型?だったけな。
ボディはショートで、丸くなる前の最後の型だったと思う。

 哀しいかな4速AT・・・当然トランスファー付きでフリーハブはオート。
LSDは入って無いっぽい。いや、あの音聞けば多分そうでしょう。
因みに私がATを厭う理由は、単に信頼性という問題からだ。
MTが絶対に良いだなんて、口が裂けても俺は言わない。
今の日本の生産管理能力ならば、ATの品質だって・・・となるのだが、私が考えるのとは違う。
機械が単純であるが故の信頼性もあるが、押しがけという非常手段が執れる事が重要。
つまり、バッテリが死んだ程度で単独始動も出来ないというのが問題なのだ。
「そんな事滅多に・・・」
 と仰るあなた、別にあなたは良いでしょう。
ただ、私自身はそういう危機管理(過剰な要求への都合の良い理由のひとつ)をしているだけです。

 まぁとにかくだ、私のエスクードはお世辞にも長距離高速巡航が得意な車ではない。
 簡単に論うと、

・投影面積が広い(前・横)
→高速走行時の抵抗大
→横風の影響をモロ受ける
・重心が高い
→安定性低し
・ホイルベースが短い
→直進性低し
→Jターンでスピンせずに転ぶ

 という具合。
つまりだ、普通に高速道路を120km/hで巡航すると、普通車に比べやたらと怖いのだ。
エスクードの1.6Lだと、120km/hというと3500rpmくらい回さないと出ない。
燃費走行(60km/h)では、2500rpm以下なので120km/hは燃費がよろしくない。
投影面積が大きいので、向かい風になると途端にスピードに現れる。
トンネルを抜けた直後に横風注意とかだったりすると、横風でロールする。
速度を出すと、腹の下で空気が渦巻きふわふわする。
こんな状態だけに、急ハンドル=転倒を意味しスピンなんて可愛いものじゃ無い。
書けば書くほど危険な車に見えて来るが、風無しの状態であれば120km/hでも結構安定はする。
風速が4m以上あったら、気合いが必要かも。
とにかく、風を味方には出来ないタイプの車だからしょうがない。

 それに1.6Lだと、4000rpm以上で常時回していると煩くて敵わない。
単なる4発のSOHCだからというだけでなく、普通のセダンに比べたらトルク重視だからしょうがない。
最高速計測は、あまりに危険なので試してない。多分無風状態ならば、下り坂で160km/hまでは行けると思う。
高速巡航は120km/hで止めておいた方が身の為というもの。

 エスクードはライトクロカンというジャンルを切り開いた車である。
ライトクロカンとは、クロカン走行が出来る条件は持たせてあるという事。
RAV4とかX-TRAILの様な、なんちゃってクロカンでは断じて無いので注意。
クロカン走行が出来る条件というのは他でもない、ラダーフレームと非独立懸架であるという点だ。
ラダーフレームは、クロカン走行してもフレームが簡単に歪まない為に必要。
非独立懸架というのは、単に走破能力では独立懸架ではお話にならない、スピード競技では無いのだ。
知らない人の為に書くと、モノコックフレームってのは結構簡単に歪む。
一方で、車体全体でショックを吸収するのを前提に造っているものだってある。
まぁ、カニとカメの差だと思いねぇ。
 ただ、ラダーフレームを採用しているからと言って、すげぇ丈夫って程ではない。
モノコックとは比べられないが、派手にやらかせばそのストレスの影響は出る。
万能な車など無い。

565kmの憂鬱

 さて、宇都宮に戻るという話に戻ろうか。
越前の自宅を出たのは、朝の8:00である。
そこから、コンビニに寄って飲物を買い、一路北陸道を目指す。
目指すって言っても、北陸道の最寄りのICまでは15分もかからない。
金津ICで北陸道に乗り、金沢方面へ。

 目標は関越道の前橋ICだが、そこまではルートが2つある。
北陸道をひたすら北上して、長岡JCTで関越道に入るルートと、
同じく北陸道から藤岡JCTで上信越道に入り、関越道まで行くというルートだ。
料金はほぼ同じ、距離は後者の方が10km程短い程度。
今回は、関越道の水上ICまで何度も行っているので、同じルートを辿る前者で行くつもりだ。

 北陸道をひたすら走る・・・・。
大体、小松のあたりまでは峠なので、あまりスピードを出せない。
海沿いに出たら、潮風の中を120km/hまでアベレージを上げる。
金沢を越し富山に入る、富山に入り少し経つと最初の休憩だ。
小矢部川SAでしばしの休憩、適当な頃合いでまた走り出す。
立山・黒部と過ぎて行き、いつしか新潟に入る。
新潟の初っぱなは、親不知子不知の難所でしられる区間だ。
もっとも、今では高速がトンネルと高架橋で通っているので楽なのだがね。
この区間が最初に対面通行で通った時は、確か私が中学生の時だったと思う。
大学2年の時には、まだ対面通行の区間が残っていた。
現在では、片側2車線で通常の高速と変わりは無い。
この区間は、トンネルと潮風にさらされる高架橋が続くので、アベレージを110km/hへ下げる。
トンネルを出た途端に風に煽られロールするからだ。
緊張しつつ運転していると、アッという間に糸魚川に来てしまった。
糸魚川を抜けた辺りのPAで、またもや休憩。
ついでに、ハイウエイカードを購入しておく。
カーステの音源を、MP3プレーヤーからCDプレーヤーに交換。
ZABADAKなんぞを流しつつ、和みながら関越を目指して出発する。
ダラダラで真っ直ぐな新潟内の北陸道を走り、長岡JCTに到着。
関越道に乗る。

 関越道に入って暫く走ると、やけにあかるい。
そう、平野には雪が積もっているのである。
しかし、もうこの時期になると、新たに雪は降らず道はドライコンディションだ。
「眩しいなぁ」とつぶやきつつ、ひたすら南下。
オドメーターも300kmを越しており、いい加減給油しておかねば。
私の車は、大体400kmプラス程度の航続は可能だが、燃費が悪いと300kmちょいで困った状態になる。
で、今回は遠乗りだが、かなり回しているのであまり燃費は良くない。
60〜80km/hでゆっくりと走るのであれば、400kmは余裕なのだが・・・。
それに、私は燃料計がEに振り切るまで走る様な事はしない。
早め早めの給油を心がけている。
これは単に「ガス欠なんてイヤだ」というだけだ。
関越道の越後川口SAにて、飲物の補給とガソリンの補給を行う。
 GSで店員の兄ちゃんが、
「高速走行ですのでエンジンルーム内点検を行います、ボンネットを開けて下さい」
 と言う。まぁ、見るだけならタダというヤツだ。
しかし、そういうチェックは「走る前にしたよ」と言いたくなったが、取りあえず開けた。
ロックは外したのだが、巧く開けられない様で、1分程ガタガタやってようやく開ける。
手際が悪いねぇ。
 各種冷却水やリザーバーのフルード等、一通りを声だし点検。
そいで、バッテリーチェックのお決まりコース。
「問題ありませんでしたぁ」
 そりゃそうだろ、昨日その辺のチェックは全てやってるからな。
補給終了〜30Lちょい入った。
 また関越道に入り、ひたすら南下すると湯沢が見えてくる。
山のそこかしこに黒い点が右左と動いている、スキー客共だ。
スキー場帰りの混雑を避けたくて8:00に自宅を出たのだが、やはりぼちぼち帰る人間は居る。
そういう車達と一路関越トンネルへ。
久しぶりの関越トンネルは、やはり長かった。
こう長いトンネルを走ると感覚が麻痺しそうだ。

 トンネルを抜けると、そこは水上・・・思い出の地、水上である。
我々の血と汗と胃液を賭けて、昼夜を問わず戦った思い出の地である。

摂氏6度の水に体温を奪われ

利根川の激流にパドルを流され

サバトの様なナイトステージの覇者となり

二日酔いで決勝参加

etc

 等をやらかした思い出の地である。
また今年の6月には、全国からラフター達が集まり、そしてはじける。

 とまぁ、そんな懐古で感傷をやりつつも、前橋ICに到着。
後は下道で宇都宮まで行く予定である。
前橋ICを出て、最初にあった国道17号を「多分こっち」の方向へ進む。
丁度、吉野屋があったので、ここで昼飯にすることにした。
このとき13:00頃である。
 高速を一気に走って疲れていたので、取りあえずK氏に電話をして、
「いま群馬の前橋ICを降りた所なんですが、宇都宮はどのルートですか?」
 と聞いてみた、
「ちょっと待って地図見るから・・・」
 で、電話が切れる。
私は吉野屋の駐車場で、しばし待つ。
「えっとねぇ、解りやすいのは50号と294号で行くルートがある」
「50号と294号ですね?」
「あ、293号だわ」
「50号と293号ですね」
「うん」
「いま17号に乗ってるんですが、50号はどちらの方向ですか?」
「17号行けば50号に乗るよ、17号を取りあえず北に向かっていけば良い」
「了解しました、ありがとうございます」
「気を付けてね〜」
「あのですね」
「うん、どうした?」
「・・・スタッドレスが減ります」
「う〜ん、そうか」
「ええ」
 という所で、お話は終わり。
最後の会話は、K氏が日光の奥へ行きたい為に「スタッドレスのまま来てよ」と言ったのが原因なのだ。
正直、この晴天下の高負荷走行で、かなりタイヤは減っていると思う。
特に、ウエットな北陸と乾燥している関東では、その違いは歴然というもの。
普通ならば春が始まれば、みんな交換するのだが、きっと仕事の都合上5月までは履きっぱなしだろう。

 で、吉野屋だ。
吉野屋には何故か右翼の街宣車が止まっていた。
私の隣には、何故かスーツ姿の男が2人車の中でまっている。
このときには、この両者の関係は全くわからなかった。
吉野屋に入ると手近な席に座り、店員が来ると同時に、
「トクモリ・タマゴ」
 と、だけ言い茶を啜る。
茶を啜りながら辺りを見回すと、左側(吉野屋的にはAカン)にズラリと右翼の皆さんがいらっしゃる。
よくよく見ると、どう見ても10代の構成員もおり「結構若いもんだなぁ」というのが印象。
まぁ、吉野屋で牛丼喰ってる人間に違いなんてありゃしないが。
しっかり観察する間も無く、牛丼がやってくる。

しばし喰らう

 やはり吉野屋は時間をかけずにカロリー補給するには丁度良い。
サックリと平らげると、とっとと店を出た。
店を出ても、やはり白いセダンの中には男が2人。
なんか暑そうだし、だるそうだ。
自分の車に入り、地図を確かめていると(←だったら聞かずに調べろよ)右翼の皆さんが出てきた。
街宣活動のリーダーらしき男が、牛丼弁当を持って男2人に近づく。
「仕事終わったら食べて下さいよ」
 と、2人に弁当を差し出していた。
なんか多少のやり取りの後に、男2人は弁当を受け取っていた。
今じゃダメなのか?とか思っていると、右翼の男は話を始めた。
「この後、前橋駅の方へ**で行きます、そして**回ってそれで今日は終わり・・・」
 男の言葉は一部聞き取れ無かったものの、だいたいの概要はつかめた。
そう、このセダンに乗ったスーツ姿の2人は警察官らしいのだ。

 仕事が終わってから・・・とは言っても、饗応は饗応。
牛丼弁当2つで処分されないよう気を付けてくれよ>警官2人よ

 一通り見終わったと思った私は、車を17号に戻した。
17号をちょっと走ると、前橋市内で50に乗り替わる。
50号に乗った後は、ひたすら足利を目指して走るだけ・・・・だが、なんか混んでる。
日曜だし、あまり大きい道じゃ無いし、でも既に400km以上走っている私には苦痛でしかない。
「すすめよぉ・・」と独り言を漏らしながら、ダラダラと走る。
で、暇なので辺りの店を見回していると、何故か風俗店が目立つ。
風俗と言っても、キャバクラとか怪しいエステ止まりだけどね。
比較的離れた地域のつぶれた喫茶店を改装してやっている様だ。
通常だと、怪しげな中古車販売業者とかがやるんだろうけど、やっぱり不況下ではリーズナブルな風俗が流行っているのかね。
頭を抱えつつもダラダラと運転。

 気が付いたら宇都宮まで来ていた。
「え〜っと、この辺り」的に曲がったりしながら来たら、見事に自宅に付いた。
おお、なんかしらんが、凄いぞ俺。


つうか、よくもまぁダラダラと書いたもんだねぇ。


Mar.11,2002 (Mon)

千鶴さ〜ん!

 おおっ!千鶴さんだぁ♪

千鶴さ〜ん♪
このホームページでは一部、Leaf/AQUAPLUS製品の画像素材を加工・引用しています。
また、これらの素材を他へ転載することを禁じます。

 思わず、Palmにコンバートしてしまいました。
左がテキスト表示状態で、右がテキスト表示をクリアした状態です。

 「何の為にPalm買ってんだ」という突っ込みは却下。
えっと、コンバートの為に必要なものを以下に列挙します。

『痕』のCD-ROM
PVNS
痕コンバータ

 取りあえず、この3つとPalmデバイスがあれば出来ます。
ただし!4bppで16階調のグレースケールだと、『痕』データだけで1.8MB程度になります。
さらに、エンジンであるPVNSが130kbありますから、2MBくらいは最低必要です。
2bppは試して無いです。8bppの256カラーですと、3MBを越えますから十分な領域を確保せねばなりません。
あと、見栄えばっかりはそれぞれの液晶に左右されますので、その点ご注意。
あ、外部記憶媒体にも対応してます、MSやSDメモリとか・・・。
上記のコンバータを開発された方のサイトをご覧になれば解りますが、かなり前から在るようです。
ああ、あと当然『雫』と『ToHeart』もコンバータが出ています。

 因みに別のサイトでは、ONEやKanon,Moonといった鍵っ子系も出来つつあるようです。
正式公開って感じでは無く、α配布という形の様です。
なんつうか・・・ONEをMSXに移植する強者がいるくらいだから、Palmなんてあって当然か・・・。
なんせ、M68k系だからなぁ、ゲームにゃ向いてると言えば向いている。
関連して調べてみたのですが、PocketPCだとMIDIやMP3で音も出すのが当たり前らしい。
PalmもARM化されたら、早速音付きで移植されるんだろうなぁ。

新CLIEとっとと正式発表

 あのプリップタイプの新CLIEが今日の昼頃、CLIEサイトにて発表されました。
私は、ユーザーのメールニュースで知りました。
なんか、昔のSF系テレビドラマのコミュニケータ状態です。
007も真っ青です。
 なにより、SONYの開発スピードが驚異的です。
当然、開発に当たっている会社ってのはSONY本体とはそれなり離れているとは思うが、よくこのスケジュールで出せるものだと関心します。
だって!Tシリーズが出たのって、去年の暮れだぜ?
そいで、半年も経たない間に、次出すかぁ?
確かに、Tシリーズをリリースした後、Nシリーズのモデルチェンジかも知れないが、ちょっと早過ぎ。
Palm本体や、HandSpringを考えるとあまりに高速じゃない?


Mar.12,2002 (Tue)

 越前→宇都宮移動記録追加しました。
2002/03/10の日記です。

 暫く前に雪印が、食品製造販売部門を廃業するという発表があった。
乳製品に始まり、狂牛病騒ぎだけでなく日常的に産地詐称を行っていた事が明るみに出たためだ。
まぁ、産地のごまかしなんて、多かれ少なかれどこもやっている事だが、雪印には致命的だった。
さて、雪印が乳製品疑惑の時に何と言ったか覚えてられるだろうか?

「1工場をもって全部とは判断しないで下さい」

 だそうだ。
つまり、1工場所か会社全体が腐っていたと言う訳だ。
今に始まった事では無いが、信用が急落した後に会社経営者が取った方策が全く無意味であったのは確か。
小売り配達業の人達や、現場の営業マン達が必死になって信用回復の為に這いずり回っていたのに!
会社の幹部は、「信用を回復せよ!」と檄を飛ばしていただけだった訳だ。
目先しか見えないのは無能な幹部だけでは無いにしろ、体制自体を改善させていなかった訳だ。
創業、そしてブランドの確立、雪印を担った人から見たら、まさに悪夢。
自分が一生をかけた会社が失墜してゆく様を見るのは、非常につらかろう。
しかも、不況のせいでは無いというならばなおさらだ。

 まぁ、うちの親父も年金特典がゴッソリ無くなったがね。
体がガタガタになるまで勤めた会社だが、公的資金注入になって福利厚生関連の資産を売却したのだ。
何処の銀行とは書かない、仕事ばっかりだった人だからさぞかし哀しかったろう。
でもまぁ、早めに手を打ったおかげで、いきなりバッサリ廃業勧告では無い分マシかもしれん。
まだまだ油断はできないけどね。


Mar.13,2002 (Wed)

solitaire

 【solitaire:ソリテール】一人遊びの総称である。
辞書によっては、”カードの”一人遊びとなっている場合もある。
現状では、ソリティアと言った方が通りが良いが、どの言語で読もうが私に関わりの無い事だ。
 先ほど通りが良いと言ったのは、もちろんWindowsにアクセサリとして付属するソフトだからだ。
つまり、フリーセルもソリティアのひとつで、ソリティアと名が付けられたゲームはクロンダイクと言う。

 因みに、青の6号のゾーンダイクとは特に関係は無いと思われる。
カウボーイビバップ劇場版『天国の扉』でビンセントがやっていたのが、ソリテールのひとつである。
石を配置する盤には、一般的に英国式と仏国式があるが、ルールは変えようがないので同じだ。
いつも思うのだが、英国←→仏国の間で相手の文化を取り込む時って、必ず何らかのアレンジをするよな。
よほど仲が悪いというか、ひねくれているというか、双方「貴様だけには」な状態なのだろう。
 で、この石を移動させるだけの単純なソリテールだが、逆に最も難しいとも言われる。
盤の範囲において、石をひとつ飛ばしに移動させ、その時飛ばされた石を盤から降ろす事ができる。
最終的に石がひとつになれば、クリアだ。

 文章だけじゃ分からんかも知れないから、フリーウエアとのリンクを張っておく。

 Windows版は面倒なので自分で探してくれ。
まぁ、取りあえず試してくれ、非常に単純なだけに難しいから。

蹂躙し続ける会社

 チェックしている人も居るだろうが、今日のネタは此方のコラム。

【PC_Watch】
 本田雅一の「週間モバイル通信」
Pocket PCのコモディタイズを加速するマイクロソフト

 「一体、どれだけ成長すれば気が済むのかなぁ?」正直な疑問だ。
少なくとも、現時点ではPalmOSの方が、世界のPDA市場でナンバーワンシェアを誇っている。
が、Microsoftの事だ、何処でどうやってくるかは分からない。
おおよそ我々の身の回りに有るデジタルデバイスの殆どでOSを動かさないと気が済まないのでは無いのか?
PDAは日本では未だマイナであるが為に、それほどの危機感というか動向は感じられない。
しかし、「あのAppleを含めたPC業界の縮図がPDA市場に描かれたら?」と考えるとゾッとする。
良質なハードウエアは駆逐され、価格競争という冬がやってくるかと思うとたまらなくなる。
例え高価でも良いから、造り手の気合いが伝わってくる機械を使いたい。
私がデスクトップPCに飽きた原因もこの辺りにあると言えばある。
 単純に面白く無いのだ。
私がPCを初めて購入した時はPC-9801華やかりし頃で、ボードコンピュータの時代の人には一般化したと感じていたかも知れない。
それでも、世間一般でPCなんてモノは、仕事で無い限り「スキモノ」しか買わなかった時代だ。
つまり、能動的なユーザーしか居ない、一種のユートピアかも知れない。
ちょっと前までのPDAにも似た様な事が言えると思う。


Mar.14,2002 (Thu)

失敗しっぱい大失敗

 仕事中にあまりに眠くて・・・と思ったら意識が飛んでいた。
同僚に「疲れてるんかぁ?」と起こされる。
更に恥ずかしい事に、いびきをかいていたらしい。
「出先でコレはちょっとマズったかな・・・」と反省しないでも無いが、既に恥は捨てられている。
つうか、その程度で気にする俺じゃ無い。
単に、会社の利益とか評判とか帰属意識が薄いだけなのかも知れないがね。

 ともすると、人材を使い捨てにする社会なので、ふてぶてしいくらいが丁度良いと勝手に思うものだ。
「その前にモラルは?常識は?」と突っ込まれれば、返す言葉も無いのだが。
だからと言って、凹んだりダメージ受ける訳じゃ無いのが大問題。
日本という国は、システム以前に現場の人間のモラルの高さが資産だった訳で。
築き上げた技術的ノウハウだって、社員の犠牲の上に成り立っている。
スレイブだとか羊だとか中傷されるが、そうやって築いた資産は、やはり資産なのだ。
時代が変わって、これまでやってきた方法論が通じ無くなって、でも昔に戻れなくて。
そういう中では、献身的な人間がバカを見ている状態な訳だ。
そういう人は評価されるべきだとは思うが、その有効性に関してはなんとも言えない。
つまり、私は真似する事は出来ませんと言いたいだけだ。
眠たくなったら寝てしまう、子供のような人間なのです。

 しかしまぁ、居眠りという失態を言い訳するのに、やたらと風呂敷が大きくなるな。
この性根までねじ曲がった己の根性をどうにかする方が大事なのかも・・・と考えないから救いがない。
既に形成された人格はどうしようもないってこった。


Mar.15,2002 (Fri)

身分詐称

 本日、身分詐称を行いました(笑
詳細は後日。

SFリスト

 現在、職場との行き帰りがバスである。
越前での通勤状況は自前の車だったので、いくら通勤時間がかかろうと本は読めない。
そう、今はこの時間を無駄にせずに済むのだ。

 という訳で、久しぶりに小松左京なんぞを読んでいた私は、無性にSFが読みたくなっていた。
しかし、一言にSFと言っても間口が広すぎるので、最もSFに詳しいであろう一歩さんに斡旋依頼。
昼休みにメールをしたため、早速送ってみると夜には返事が戻ってきた。
更に、そこから質問を出すと、ここまで調べてくれました。

 わざわざ時間を割いて頂いてすみません・・・。
でも、なんかこれはこれで良いことしたようだ(笑
エバンジェリストとはこういう人を指して言うのだろう。
ホント頭が下がります。

 しかし、このリスト63kbもあるんだよなぁ。
ネット書店の在庫状況から在庫状況引っ張って来てPalm用のDBにするスクリプトとか無いものか。
つうか、無いなら造るが正しいのだろう。
しかし、そうするってぇと保護対象書籍のフィルタと、簡易検索機能が欲しい。
もしくは、引き出す過程で対象書籍のフィルタだけにして、単なるリストにするか・・・。
もうちょっと実装すべき機能を考えないとダメだな。

Be,Inc.業務終了

 哀しいので、今は何も・・・。


Mar.16,2002 (Sat)

古本屋

 一歩さんに送ってもらったリストをPalmに入れ、BookOFFをはじめとした古本屋を巡る。
宇都宮では、K氏に頼んでいくつかのBookOFFを既に回っていたので、ある程度の場所は分っている。
しかし、夕方から回ったので、渋滞程では無いものの道が混雑していた。
やはり農村上がりで、都市計画もろくに為されなかった場所ってのは往々にしてこうなる。

 一件目・・・ダメ。
そもそも、早川SF自体の古書の流通量が少ないのだからしょうがないのだが、ろくに無し。
あったのはシリーズものだけだったので、取りあえずかっとくって気も起きない。

 二件目・・・ダメ。
やはり早川SFが殆ど無し。
ソノラマの所に笹本祐一のエリアルが全て揃っていた、しかも\100コーナで。
つうか、エリアルは以前囓って轟沈したのでパス。

 三件目・・・ダメ。
やっぱ、早川SF少なし。
と、森博嗣の「捩れ屋敷の利鈍〜The Riddle in Torsional Nest〜」が置いてある。
そういえば買って無かったので、買っておく事にする。

捩れ屋敷の利鈍

『捩れ屋敷の利鈍』
著者:森博嗣
 
 えっと、密室本とかいうやつです。
でも中古屋で購入したので、鍵は掛かっていませんでした(w
 
 森博嗣ってばアホみたいなペースで出すからなぁ、本業あるくせに。
で、今回はVシリーズなのだが、紅子が出て来ずに萌が出てくる。
キャラ萌えな人はS&Mシリーズの後日談がみたい所だろうが、間違いなく作者は書かない。

bk1 / amazon / Yahoo! / 旭屋 / Jbook / 紀伊國屋 / 楽天 / skysoft

 四件目・・・ダメ。
早川SFを古本屋で探すのは無理かも知れない。
特にBookOFFは流通量にモロに反映しているので、無いのはしょうがない。
やっぱ神保町まで出る必要があるかも知れない。
 後は、ネット販売か。


Mar.17,2002 (Sun)

ZzZ・・・

 寝てた寝てた寝てた。


Mar.19,2002 (Tue)

CSV2PDB

 早川SFリストをPalmに取り込む為に、ちょこっとCSVファイルの編集を行った。
いわゆるTab区切りを[,]区切りにして、データを""でくるむだけだ、ものの数分で終わる。
Palmの定番DBであるJFileにくっついて来るモジュールに、csv2pdb.exeというものがある。
名が現す通り、CSVファイルをPDBファイルへ変換してくれるのだ。

 ここで説明しておく。
PalmのPDBファイルというのは、いわゆるPalmOS上のデータベースファイルなのだが、
拡張子がpdbであるだけで、アプリケーション毎に異なっていると考えるのが普通である。
単にこれは「DBなファイルですよ」という程度の集合であり、フォーマットに互換性は無い。
これにより、アプリケーションのバージョンが上がるとファイル互換が無くなるという事が起きる。
そりゃ、「WindowsでOfficeなWordだ」という人ならば我慢もできよう。
しかし、いちいちコンバートしなければ使えないという欠陥が生じる。

Excel等のスプレッドシートに大量のデータがある。
大量にあるが、データだけだ。
さて、貴方はどういうファイルフォーマットで保存しますか?

 大抵の人が、こういう事すらも考えずにそのソフトのファイル形式(デフォルト)で保存するだろう。
他の環境と複数使い分けで居る人ならば、取りあえずCSVで保存しようと考える。
データとアプリケーションを切り離して考えたい人ならば、きっと後者であろう。

 JFileも例外で無く、ver4.xから5.xへのバージョンアップでファイルフォーマットが変化した。
もちろん、ver5.xで4.xのファイルを開こうとすれば、コンバーターが走るという仕組みだ。
しかし、一度コンバートされたファイルは、古いJFileでは開く事ができなくなる。
JFile最新版は5.xであるが、まだまだ4.xのファイルは巷に溢れている。
フリーウエアのJFile形式のPDBファイルビューアでは、4.xまでしかサポートされていない。
今後解析が進めば5.xに対応するかも知れないが、既に4.x形式のPDBファイル作成ツールがある以上、
フリーウエアで攻める連中は乗り換える事が無いだろう。


Mar.20,2002 (Wed)

 取りあえず、JFile5.xやJFile4.xそのものも在れば良いのだが、フリーで賄えるならばそれに越した事はない。
という訳で、フリーのJFileフォーマットを扱える環境という事で、Picoというソフトがある。
JFile4.xのファイルを扱うことができるが、あくまでビューアと割り切ったソフトで、動作が軽快である。
取りあえず、JFile4.xファイルの編集をしなければ、Palm上で見る事ができない。
では、単純なファイルの編集方法を書こう。
 で、なんでこんな事をいきなり記すのか?
というと、一歩さんがPalmOS機を試用中で質問されメールにて返信した。
これは、そのついでの覚え書きである(なお、想定環境はWin32)。

JFile4.xファイルを編集

 とまぁ、今更ながらな手順というか情報です。
 まずは持ち運びするデータだが、ここでは早川文庫SFの保護候補リストとする。
候補リストは一歩さんから頂いたモノの、極一部を使った画面を勝手に掲載させて頂きます。

 まずは用意するモノ、

・Pico
・JFile4.xデモ版

 この2つと、Palm本体およびHotSyncの環境だ。
Picoは先に書いた通り、フリーウエアである。
そいでJFile4.xのデモ版は、PalmWareなJFile本体にはレジストキーが必要だが、JFileへのコンバータは別。
同封されている、JConvPro.exeというCSV→PDBのコンバータは制限無しで使えるのだ。
因みにJFileのマニュアルは、Pal-Macというサイトで日本語訳されている。
コレを参考にして、ちょっとテキストを弄ってやれば、最低限の事はできる。

Pal-MacによるJFile日本語マニュアル(http://pal-mac.com/JFileProJdoc.html)

レコードそのものは、それに合わせてExcelでもテキストエディタでも好きなように加工してくれ。

 まずはデータであるSF保護リストだが、コレは一歩さんから頂いたリストを多少加工。
具体的には、Tab区切りのCSVをカンマ又はセミコロン区切りに変換する。
変換する必要性というのは、ただ単純にJConvPro.exeが解析出来るCSVが、カンマかセミコロンだからだ。

SFリストの極一部

 とまぁ、こんな具合にCSVを編集しておく。
因みに、各値を必ず""で囲まないといけないという訳ではなく、コレは私の業務上ついた癖だ。
JConvPro.exeは二重引用符をちゃんと取り除いてくれるので、別に問題は無い。
そうやって出来たCSVを変換するのだが、一部JFile4.xの制限がある。

・フィールド名は20文字以内
・最大50フィールド
・フィールドデータとして格納できる容量は4000文字

 もちろん、上記の制限は1Byte文字の場合なので、日本語ならば10文字,2000文字となる。
更に余計な事まで書いておくと、JConvPro.exeは変換時にチェックをかけてくれる。
このチェッカは、フィールド名の20文字制限は二重引用符を除外してチェックするのだが、
データの4000文字制限に関しては、二重引用符はチェックされない。
つまり、データを二重引用符で括っていると、実質3998文字までとなるので注意してくれ。
 ここで、Byte数では無く文字と書いたのは、JFileにおいてレコードは全て文字列で格納される為だ。
つまり、日付だろうが時間だろうがBoolean型だろうが、生データは全て文字列で格納されている。
そして、各フィールド毎に設定されたレコード型で表示と更新時アクションが決まるのだ。

 では、取りあえずできたCSVをPDBに変換してしまおう。
え?データ型の編集はどうしたって?それは、これから書くから、取りあえず変換してくれ。
変換が終わったら、今度はPDBからCSVに逆変換する。
何故か?PDB生成時に使用する設定ファイルを、逆変換時にJConvPro.exeが自動で造ってくれるからだ。
JConvPro.exeの画面にある、[Use/Create Info file]というチェックボックスをチェックして逆変換してみよう。
そうすると、同じディレクトリ内に*.ifoというファイルがあるハズだ、それを編集して行う。
今回ターゲットにするのは、4番目のフィールド"Have"である。
CSVの状態を見れば分かると思うが、ここの値には0もしくは1しか書いていない。
つまり、Boolean型のデータ型を想定したフィールドなのだ。
JFileを閲覧した場合、チェックボックスとして表示されるのがコレ。

 先に挙げた日本語マニュアルを読んで頂ければ、どうするかは自明なのだが・・・。
と言ってしまうと、文書化する意味が薄れるので、面倒な連中の為にも書いておこう。
逆変換した際に出力される、*.ifoファイルの中身は次のような状態である。


1 1 1 1 1 
80 80 80 80 80 
80
1
0
0 0 0 0 0 
0 0 0 0 0 
456E644A46696C654461746100

 この設定ファイルにおいて、データ型を定義しているのが1行目である。
1行目の「1」という値は、いわゆる1=Stringを示している。
4番目のフィールドをBooleanにしたいのだから、1行目の4番目の値を2=Booleanとするだけで終わる。
単純だが、そういう事なのだ。
もちろん、ポップアップなリスト選択がしたければ、同様に必要な型と情報をこの*.ifoファイルに書き込めば良いのだ。
詳しくはマニュアルを良く読んで欲しい。

 必要な情報を記載した後に、今度はCSVファイルと*.ifoファイルを用いてPDBファイルを生成する。
エラー無く変換されればOK、Palm上で確認すると以下の通りになる。

Picoの動作画面

 ただこの方法は、まさしく迂遠な方法である。
Palm上のJFile4.xで作成したDBをローカルに落とし、PDBからCSVを*.ifoファイル付きで生成し、
しかる後にCSVをデータ編集すれば良いだけの事だ。
 まぁ、手間というモノを考えればそっちの方が楽なのだが、JFile4.xを理解する上で多少は有効かと。
使用制限がかけられていない、本家のモジュールを使う点はいかんともしがたいが、一応フリーって事で。


Mar.21,2002 (Thu)

PDAと携帯電話

 携帯電話の各種機能を活用してらっしゃる方は多いだろう。
名前と電話番号では収まらないアドレス帳やメモ帳、Web閲覧機能やメール端末。
つまり、携帯電話さえ在れば、別にPDAなんぞ持つ必要も無い。
必要な情報は必要な時にWebから引き出せば良いのであって、その間口である携帯さえ在れば良い。
非常にもっともだが、これはこれで一面的なお話だ。
高機能な割にインターフェースの限界がまさしく壁となっている。
機種依存の開発環境と同じく、ひとつの携帯電話の機能を使いこなした所で、直ぐに別のモノを使える訳ではない。
もちろん、操作体系や制御ソフトの統一が行われれば違ってくるが、まず無理なお話。

 PDAも敷居が高いと思われがちで、一度使えば手放せないモノになるのだが・・・。
という書き方をしたいのだが、実際に普及率は携帯等と比べるのはおこがましく、マイナである事を否めない。
理想を言えば、現在使っているPDAのOSが載り同等のインターフェースを備えた携帯電話だ。
しかし、今の日本の規格では実現不可能である。
なんせ、世界で孤立した携帯電話規格であるから、どだい無理な話なのだ。

 しかし、そうとも言えない状況がまもなくやってくる。
散々揉めた挙げ句に決定した、IMT2000規格が数年先には普及するであろうからだ。
IMT2000であれば、電話としての個別情報を独立したチップで持つからだ。
これは、世界的にメジャーな携帯規格であるGMS規格で採用されている方式である。
携帯電話の機種変更は、基本的にチップを移動させるだけなので非常に楽である。

GMS=Global Systems for Mobile Communications
元々は欧州にて、自動車電話を国境を意識せずに使うという要求から生まれた規格である。

 ちょっと前までは、欧州・日本のW-CDMAと米国クアルコムのCDMAがIMT2000策定で揉めてたのだ。
結局、IMT2000の規格にはcdma2000とW-CDMAの2つの通信方式が混在する形になってしまったがな。
まぁ、こんな事はどうでもいい。今はPDAの話だ。

 PDA(ここではPalm)と携帯電話が何故にひとつにならないのか?
いや、それが結構なってるんです。もちろん日本以外のお話ですけど。
最近出たのだと、HandSpring社のVisorTreoがありますが、これはGMS携帯ですので日本では使えません。
これまでにも、モトローラとか京セラ(米国)、後はサムスンから出ていました。
ここに挙げたメーカ名で解るでしょう?そう、携帯電話メーカが出しているのです。
つまり、VisorTreoに注目すべき点は、PDAベンダがリリースしたという事なのです。
特にサムスンのヤツなんかは、Palmの操作性がキッチリ犠牲になっている様です。
つまり、使い難かったという事でしょう。

 ああ、また当初とは全然話がズレまくっている。
要はですな、VisorTreoの様なPDA+携帯電話なデバイスがIMT2000規格に対応すれば良いのです。
そう、IMT2000ではこれまでのGMS規格と同じく個別情報はチップで独立しているんです。
自分の携帯電話から、PDAにチップを移動させるだけで使えるのが理想ですよね。

 さて、なんか迷走しながら、高々数行の事を言うまでが長かったなぁ・・・。
ではPalmOS搭載機で、先頭を走っているSONYが何故に電話の機能を取り込め無かったのか?
この問に対する答えは単純なもので、要望は多くともマーケットが狭すぎるだけなんです。
SONYの商品は元々高付加価値を売りにしている訳だから、電話という自社が行えないサービスでマーケットを限定させるリスクは背負いたくない。
いったい我々は何時になったらリアルモバイルな機器を手にする事ができるのだろうか?

 今後IMT2000が普及したとしても、DoCoMoとJ-PhoneはW-CDMA、KDDIはcdma2000。
市場の活性化という点では、異なる規格が存在する意義もある。
しかし、ハードウエアをリリースしている側にとっては、混乱とリスク以外の何者でもない。
まぁ、未来に対する事はここらへんで置いておいて、では我々が何故にVisorTreoが利用できないのか?
それは、日本が独自規格を開発普及させたその能力にある。


Mar.22,2002 (Fri)

書籍管理ソフト(on PalmOS)

 書籍管理ソフトに貴方は何を求めるのか?
いや、当然書籍の管理だろうけど・・・端折ってすまない。
言い直そう、貴方はどんな機能を持った書籍管理ソフトが欲しいですか?
コレまでの日記に出したネタの通り、私は現在PC上にあるテキストの元データをPalm上に移して本漁りをしている。
Palmで使えるDBツールは色々とあるが、書籍管理に特化したものはそうそう無い。
「帯に短し襷に・・」では無く、俺の用途の為の専用ソフトが欲しいのだ。
最も使いたい所に、最大の機能が盛り込んであるのが理想。

「効率良く本を読む」等と書くと、まるで速読法のコピーの様だ。
「蔵書が増えるのは構わないが、被っては困る」というのが実状。
特に積読本が多い方であれば、切実な問題となろう。
「そんなものは、読んでから買え!」と普通の人は言うかも知れないが。
書店・古本屋の区別無く、一度逃した本に限って二度と手に入らない事が多いものだ。
それで諦められないからこそ、需要があるってもの。

 因みに私は乱読も甚だしいが、休日に古本屋巡りを必ずする人である。
私にとっては、本も漫画も映画も等価である。
「楽しければそれで良い」が基準。
で、そういうソフトが在れば良いなぁと思っているのだが、無いので造ってしまおうかとも思う。
まずは(私が)要求される機能とかを考えてみる。

 1.元データはCSVとかのテキストで、コンバータを介してPDB化
 2.当然、PDBからCSVの生成も
 3.PalmOS上でのデータ編集
 4.発売日を持つ本は、予定表への書込・削除ができる
 5.緊急・最優先項目はToDoへの書込(必要かなぁ?要らんかも)
 6.スプレッド表示ができる(DBソフトライク)
 7.HotSync時に元データの差分更新(難しいかなぁ)
 8.レコード毎またはフィルタ表示リスト丸ごとのビームサポート
  (同じソフト使うヤツが居ればだが)
 9.フィルタは最低3段階(単純なクエリ登録が出来れば一番良いか?)

 てな所が思いつくのだが、要はPicoにLibrarianの機能を取り込んでかつちょっと拡張。
HotSyncとフィルタの多重化あたりが、実は一番欲しい機能だったりする
基本ファイル構造は、JFile4.x等を採用すれば良いのだが、独自コンバータを介するとなるとね。
NS_Basicで造ったら、使いモノにならない速度だったりして・・・。

 今は妄想中でしか無いと思うかも知れないが、取りあえず造る気にはなっているから。
もし「こういう機能を実装すべきだ!」みたいな意見が有れば、メールか掲示板にでも書いてくれ。
更に言うなら、「そんなん使いモノになるか!こんなのが良いんだ!」でも良いです。
取りあえず、どういう機能が求められるのかが知りたい。
あと、私が考えつかない機能なんて山ほどあるだろうから、ご自由に言って下さい。
言うだけならタダです。身勝手なご意見お待ちしております(笑

Macworld Tokyo 2002

 (以前に比べれば)近くに居るのに行けない悔しさが無い訳でも無い。
会社の規定では、この手のイベントに参加する為の手続きが用意されているものの、実際には難しい。
何故なら、私が居る会社が売るシステムや、ソフトにMacintoshで動くモノが無いからだ。
加えて、私の部署はこういうイベントとはほど遠い事業が対象なのでしょうがない。
 で、毎度の事ながら、ネットの速報でイベントの情報をかき集めるだけだ。

 今回のMacworld Tokyo 2002においてもジョブスはやってきた。
Appleのマーケットとしては、北米に次いで大きい市場で、ハイテク好きな日本である。
現在のPCベンダを取り巻く環境を考えれば、カリスマと称されるCEOの身ひとつで盛り上がるなら、当然の事だろう。
しかし、今回は違った。
ユーザーやマスコミの欲求を超える様な衝撃的な発表は一切無かった。
新しいモノが無い訳ではない。
それを不満げに書き立てる連中も居るかもしれないが、ナンボなんでもいつもという訳にいかない。
それに、最重要項目の発表は北米でというのは、いつもの事だ。

 今回幾つかの発表があったが、注目すべきはBluetoothであろう。
Macintoshがようやくサポートするのだ。
上記の様な書き方をすると誤解が生じるが、Windowsでも全く普及していない。
サポートされては居るが、条件は厳しい。
丁度ポートは付いているが、一向に機器のリリースが無かったUSBの様な状態だ。
そう、AppleはiMacのUSBと同じく「我々が普及を加速する」という意志を発表したのだ。

・USB
・FireWire
・AirMac
・DVD-R

 Appleが普及のきっかけになった機器は意外に多いものだ。
まぁ、DVD-Rについてはここに列挙して良かったかどうかは分からない。
しかし、オーサリングツールまで同封した、最初のDVD-R標準搭載の量産機は間違いなくMacintoshだ。

 この功績というか可能にした理由は、Appleが1社でハードからソフトまでを提供しているからだ。
「囲い込んで居るのだから当然だろう」と仰るかも知れないが、独自仕様のPCなんて一昔前は無茶苦茶沢山あったでは無いか?
「では今生き残っているのはどれだけあるんだ?」
良くも悪くも、この答えが全てなのだ。

 Appleが何故に生き残れたか?
この問いに答えるのは簡単では無い。
ただ、世間一般で言われている理由を述べるのであれば、

1)ブランドイメージの成功
2)熱狂的なユーザーの獲得
3)技術の先進性

 となるだろうか。
もちろんこれは、現在の状態を表したものだ。

 過去に幾度と無く危機を迎えたAppleが生き残ったのは、偶然と努力の賜であり、ある種の必然である。
技術的な遅れを、過去の遺産で誤魔化した時期もある。
先進過ぎて、全く市場に受け入れられなかった時期もある。
傲慢にも、北米の2倍の価格で売りさばいた時期もある。
でも今あるから良いじゃ無いか。

 哀しいかな、私が支持したBe,Inc.は先週業務終了と相成った。
Palmのスケジューラの隅に、1ヶ月前に入力したこの予定が出ていた。
'90年に発足し約10年間、厳しい市場で戦ったひとつのOSが消えて行く。
いや、BeOSの技術の権利が既に移行してエンジニアも居なくなってるけど、それでも会社はあった。
でも、3/15日以降は管財人や法務担当者しか居ないんだぜ?
事業も完全にストップ、会社畳んだ事後処理しか残らない。
知的財産と技術者を売った先、Palmの次のOS(PalmOS6.0以降ね)に期待するとしようか。
Beの技術が生かされれば、また違ったものが見れるのかも知れない。


Mar.23,2002 (Sat)

予定は未定で決定

 朝だ、惰眠を貪らずに何となく起きてしまった。
先日、オフィスを閉めると言われて、早々に帰宅したせいだろう。
という事を考えつつ、タバコを ぷか〜 とやっとると、HALから電話が入る。
 要約すると、「まぁ、友遠来つう事で出てこいや」である。
しかし、私には現金の持ち合わせが無い。
なんとなくカードが嫌いなので、出張費等は現金立替している為に、金が早々に無くなる。
この時点で引き出し可能な口座には、数千円も残っていない。財布の中身だけである。

 まぁ、なんとかなるさと、取りあえず出て行く事にする。
シャワーを浴び、着替えをし、とっとと出かける。
バスで宇都宮駅へ(バス\390)出て、そこからJRにて上野へ(JR\1,880)向かう。
合計で\2,270を消費して、一路秋葉へ。

 電車の中では『皇国の守護者』を読みふける。

 2時間近く乗車した後に上野到着、今度は乗り換え。
乗り継ぎの間にHALへ連絡、「駅前に出てこい」と言っておく。
山の手線が先に来たので山の手線で秋葉へ、とにかく久しぶりである。
駅を降りて改札へ、HALといあが見あたらない。
電話で呼び出すと、俺の背後に居た。

 HALとは何度か合っているものの、いあとは1年ぶりくらいである。
あまり言葉を交わした訳でも無いのに、いあに「貴様、俺を何だと思ってやがる」と言われる。
取りあえず、「召使いに決まっておろう」と返すと、「貴様には友を労ろうという〜云々」と言われる。
色々と病んでいるらしいが、そんな友人にいつもと同じように接するこの俺の心遣いを解さぬらしい。
心外である(笑)

 取りあえず、帰りの電車賃その他をHALから借り受ける。
そう、この現金が無いと、私は何もできやしないのだ。
秋葉は取りあえずぐるぐると、プラモ屋を巡る。
ラジオ会館のイエローサブマリンで、ロシアの宇宙ステーションミールを発見。
国際宇宙ステーションのペーパークラフトもあったが、此方はプラモである。
もちょっと精度の良さそうなミールがあればなぁ・・・。

 一通り回った後に、「どうする?」という話になったので、PDA屋を主張。
スタイラスを実際に試して購入したいからだ。
では移動するかと移動を開始する。
途中、いあが
が、以前Visorを買った店の場所を忘れてしまった。
無い無い無い無い。
歩き回るうちにいあがグロッキー、脆弱という言葉にすら値しない体力だ。
これで「健康になりた〜い」等と曰うのだから、きっと妖怪人間ベムの様な終末であろう。
まぁ、取りあえず休憩の為にキュア・メイド・カフェに行く。

 「待ち時間は無かろうな?」と心配だったが、何故か空いていた。
普通に席を確保した後に、タバコで一服。
メイド姿なウエイトレスがやってきてオーダーを取る。
 いあが一言、

 「・・良い店だ」

 と曰う。想像の範疇の答えに、連れてきた甲斐があるというもの。
因みにこの後、ほんだ君も来たのだが、メイド服のラインがお気に召さなかった様だ。
更にこの後、店を出て新宿に向かう。

オールナイト de 同窓会

 WXIIIの公開に合わせたイベントである。
先日HALが電話をかけてきた折りに確保を依頼したものの、既にチケットは完売だった。
さて、当日券が無いものかと問い合わせてみると、あるらしい。
しかも整理券を配るので、それを確保せねばならない。
演劇で並んだ事はあるが、映画の整理券確保の為に座り込んだのは初めてである。
つうか、やりたくねぇよ普通さぁ。

 1.5時間前に映画館をチェックしに行くと、もう既に列はできあがっていた。
私の前には10人ばかり並んでいる。
それらしいのや、一目で分かるのやら、普通のやら、意外に女性もいるものだ。
「たったひとつの冴えたやりかた」を読みながら、配布時間を待つ。
前売りで確保している同行者3名は、とっととどっかへ行った。
だるい気分を小説で紛らわせながら、とにかく待つ。

 途中、列の移動等もあったが、無事12番の整理券を確保。
「10:30に来て下さい」との事だった。
さて、他の3人に連絡を取るかと映画館を後にしようとすると・・・通路途中のファーストフード野郎3人が座っているでは無いか。
で、更に2時間をここで潰したのだが、会話の内容は書けない。
 取りあえず、ネタとしてひとつだけ、

「・・・耳にあててみた・・・」

 以上。

 映画の感想だが・・・ミニパト最高♪


Mar.24,2002 (Sun)

空が明るい

 映画館を出ると、そこはもう朝の新宿。
でも、人は居る、烏も居る、我々も居る。
腹が減ったので、取りあえずは吉野屋で牛丼を喰らう。
そりゃもう、朝から?な状態で喰う。

 喰った後は、適当にだべる場所を探してフラフラと街を歩くが、丁度良い場所がない。
HALが約束をしている与太郎と連絡を取ると、丁度新宿に居るとの事。
アルタ前に呼び出すと、数分でやってきた。
かなり昔と比べると、帽子が無いだけで代わり映えのしないヤツだ。
背格好や容姿から言って、個人的にキツネ憑きが似合いそうなのだと思うが・・・。
いや、意味は無い。

 で、適当な場所は無いかと聞くと、結局与太郎が居たマクドへ行く。
休日の早朝だが人でいっぱい、開いている店が少ないからなぁ。
3人は今後の人生に関わるであろう打ち合わせを開始する。
で、普通のサラリーマンな俺とほんだ君は適当に話などしつつ時間を潰す。
仕事の愚痴なのか暴露なのか解らない話と本の話がメイン。
いくらかの本の情報を聞き出す。

 7:30ほんだ君が帰ると立ち上がる。
私も、某愛知から訪れた人をほったらかしにしてあったので戻る事とする。
新宿駅から宇都宮線で戻る。
最初は「皇国の守護者」を読んでいたのだが、眠くなって寝た。
途中、小山の先で一度乗り換えて宇都宮に帰った。

中禅寺(京極堂に非ず)

 3月後半とはいえ、うっすらと曇った空からは今にも雪が舞い降りそうな雰囲気。
寂しい色をたたえた中禅寺湖は、その渡る風も痛く哀しげだった。
湖畔には雪が積もり、水際には飛沫がつくったつららが見える。
冷たい空気を吸い込み、体温と共に吐き出す息は、まるで煙草のそれである。
白く濁る息に触発されたか、私は煙草を取り出し火を付けた。
ゆっくりと、おおきく吸い込みながら煙を肺腑にゆきわたらせる。
胸がしぼむに任せ、煙を吐き出す。

 さて、朝は新宿に居たハズだが・・・。
何故に俺は奥日光な中禅寺湖に居るのだろうか?
何時の間にいろは坂を登り、男体山の近くへ来てしまったのだろうか。

 答えはひとつ・・・「何となく」だ。

 要は愛知から来たF氏が「じゃ行こう」となっただけだ。
結局、K氏とF氏と連れだって来ている。
そもそも、何故に唐突にF氏が来たのかは解らない。
俺に会いに来た等と言っているが、当然後から付けたこじつけであろう。
しかし、前日というか土曜の晩の約束をドタキャンして東京に行っていたのだから、多少は後ろめたい。
まぁ、地位や関係はともかく、あちらは広島って事で無理矢理F氏には納得して貰った。

 車ん中では寝る寝る。
ああ、自分の車を出さなくてよかった。
こんな状態で走らせたら、きっと事故ってたよ。

 この日、私は疲れ果てて眠った。
余暇かも知れんが、休日では無かったな。


Mar.26,2002 (Tue)

文化女中器

【文化女中器】はいったい何時発売されるのだろうか?
まぁ、書き方からも分かるように、R・A・ハインラインの『夏への扉』のアレだ。
取りあえず、製品化されそうなくらいまで造り込んだものが、松下電器産業から発表された。
『夏への扉』では'70年代にリリースされていた製品だが、アレは完全な自律型だったっけな?
よくは覚えていないので、まぁいいか。

松下の自律掃除機,ニュースリリース

 しっかしなぁ、コレって基本的に日本人の部屋には不向きだよな。
なんせ、床面積が狭い上にものが溢れているのが普通だもの。
公共施設等には丁度良いだろうな、でもそういう運用になると各部屋のパターンを直に与えた方が良いかも。
製図家ダンは、CADという形で一応世に出ている。
次は、護民官ピートか?!

 でも、低温保存学ってサッパリなんだよな。


Mar.27,2002 (Wed)

あれ?

 本日の会議、同僚が休みなので私一人で出向く。
と言っても、単に私が担当者で病院と直になんやかんややる訳じゃ無く、マネジメントする人は別にいる。
つまり、特に問題は無いってこと。

 今日の会議はひと味違った。
用意したネタをスムーズに検討・確認できた。
会議が終わるのが、タイムアップでは無く「ではこれで終わりましょう」で終われた。
時間通りに、しかも必要な内容全てが終わるとは何事だ?
そう、相手側の某氏が忙しくて会議を欠席した為だ。
こう言ってはなんだがこの状況、かなりの割合で双方の利益になるってんだから笑えない。
さて、今後こういう事が続いてくれればなぁ・・・と考えてしまう。

トニーたけざき

 Gundam_Aとかいう、一冊丸々ガンダム本とかいうまるで同人誌かの様な雑誌がある。
安彦良和が自前でガンダムファーストの連載をしているので、知っている人も多いか?
なんつうか、トニーたけざきがガンダム描いてんだぜ!俺はもう、嬉しくって、面白くって・・・。
まぁ、ギャグとストーリーの補完ものと色々とあるが、取りあえずギャグだな。
オマージュだなんだと言っても、要は同人的なバカなノリがある。
全国の店頭に並ぶ雑誌で好き勝手できるからもう、書き手に苦労して無いだろうなぁ。
とか思ったり。


Mar.28,2002 (Thu)

感想掲載開始

 一歩さんから貰ったnDiaryのフィルタの一部を導入。
って言っても、必要な場所だけ剥ぎ取って使っているだけです。
オライリーのリファレンス本買ってるんですが、時間造れずに勉強が進みません。
つうか、時間造らずに他の事に当ててるせいなんすけどね・・・。
ただ、ソース読んだ感じでは、なんか結構読めます。
正規表現関係は、調べないと全然解らないけど・・・。
つうことで、一端パクリ状態で公開します。

SF0739

『たったひとつの冴えたやりかた』
 著者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
 訳者:朝倉久志
 
読了!
 
 非常に有名な作品なので、SF好きじゃ無くても読んでそうなものだ。
3つの話から成る構成で、先頭に載っている表題作が最も印象深くなろう。
文章は丁寧な感じがする。
他の知的生命体に関しても細かく丁寧に記述がされているので、内容は頭に入りやすい。
 
 因みに表題作だが、なんでもある書評家が、
「この作品を読みおえるまでにハンカチを必要としなかったなら、あなたは人間ではない」
 と曰ったらしいが・・・するってぇと、俺は人間では無い様だ(笑)
まぁ、そういうネタは置いておいて、哀しいというか切ないお話である。
 
 読みながら「おうおう切ないのう」ではあったが、涙は出ない。
コレは『アルジャーノンに花束を』以来、
「汚れちまった自分」「歪んじまった自分」を自覚しているので、サラっと流しておこう。
つうか、コレはティーンエイジャーの際に読むべきだろう。
でないと、自己嫌悪に転換してしまう。
 
 最後に収録されているのは、全能に程遠い生命体同士の、偶然と努力の経過なお話。
人間ではない知的生命体を、読者に想像させるだけの情報をどう与えるかは難しいね。
いや、この作品は別に失敗はしていない。
 
 見所と言えば見所、最後の締めの台詞はなかなかよろしい。
 色々と邪推したくはなるが、良しとしないと自分が哀しい。

bk1 / amazon / Yahoo! / 旭屋 / Jbook / 紀伊國屋 / 楽天 / skysoft


Mar.29,2002 (Fri)

気が付くと・・・

 浅く目を覚ました、が6時である。
部屋とバス停の関係上、7時に起きれば間に合うので1時間寝直す。
が、起きたら9時を大きく回っていた(汗
慌ててチームリーダに電話をかける。

「すみません!寝坊しました、今から出社します」

 等とは言わずに、

「連絡が遅れて申し訳ありません、所用がございまして11時頃の出社になります」

 と言う、フッと目を覚まして時計を見た直後30秒程度の出来事である。
貴様の所用とはベッドの上で布団被ることか! 等という突っ込みはよしてくれ、俺だって初めての遅刻だ。
まぁ、うちの会社の勤怠管理は融通が利き、遅刻した分の時間は同日の残業でカバーできる。
遅れた記録自体は残るのだが、2時間遅れたら2時間残業すれば、勤務規定上の遅刻には計上されないのだ。
でもまぁ、本社勤めならばリアルタイムに入力せねばならない。
出張中の勤怠は後日入力で、私の直接の管理職は本社に居る・・・これ以上は語るまい。

ダイスケ豊作

 遅刻したくせに、今日はホントに用事があったので早めに帰る。それでも残業付きだ。
何故帰ったか?いや、ネットの本屋で買った本の不在通知が入っていたので、今日受け取る予定だからだ。
野尻抱介のロケットガールシリーズだが、1と3が何処探しても無いのだ。
つう事で、面倒なので在庫持っているショップで購入してしまった。

 せっかく早く帰れた事だし、車で付近の古本屋とか書店を物色。
とあるBookOFFにてなにげに新書コーナをみると、なんと佐藤大輔がたくさんあった。
あれ〜、越前だとサッパリだったんだけどなぁ・・・と思いつつ、書棚に30cm程空隙を造ってやった。
それでも、「赤○黒×」シリーズは細かく関連本を含め沢山出ているので、コンプリートはできない。
まぁ、皇国の守護者が現在刊行されている所まで保護できたから良しとしよう。

 さらに、途中にセルビデオショップを発見・物色に移る。
多くの地域でそうである様に、独立店舗のセルビデオ専門店なんてものが扱っているものは、アレばっかだ。
気になるDVDがあり価格も安いので購入〜♪
そこで某ソフトを購入すると、キャンペーン中らしく籤を引けという。
くじを引いて複数あるスクラッチ部を順番に擦って行くと、なんと最後まで出す事ができた。
「当たりです、○×社のDVDソフトを一本プレゼントです、選んできて下さい」となった。
1本分の代金で2本買えた事になる。

良いのか?こんな所で運を使っても?!

 幸運定量の法則を信じている訳では無いが、どうせなら宝くじで現金を当てたいものだ。
しかし、いざ選べとなると、な〜んにも思いつかない。
取りあえず選んでみたのが「トランクの中の少女」(笑)
何となく猟奇的なネーミングだが、京極夏彦の『魍魎の匣』とは何の関係も無い。
しかし、私が想像しちまったのは事実。
別に、女優の両手両足を切っている訳じゃ無いので、多分普通のビデオであろう。

PEG-NR70/70V

 今更とは言わないでくれ。
現在の職場の隣にαランドというPC関連ショップがある。
そこにCLIEのPEG-NR70/70Vが展示されており、今日の昼休みにようやく触れる事ができた。
まぁ「PEG-NR70/70Vって何じゃ!」な人は、以下のレビュー記事を読むか、とっとと別のサイトへ移ってくれ

<パルマガレビュー記事>
 ハマグリエに触ってみた(http://ipal.jp/text01/review_nr.html)

 コレまでのPalmOS搭載製品から見たら、まぁとんでもない仕様な機械だが、それはそれで歓迎する。
アレ載せて、コレ載せて、もうお腹いっぱい、な感じはするが、まぁ聞いてくれや。
まず、オーディオ周りとカメラ(NR70V)は除外、これは従来のオプションを取り込んだだけだから。
見開き状態で気になるのはボタンとキーボード、まぁボタンはボタン、SONYらしく優先度は低い。
キーボードだが、押し心地が携帯電話っぽい。クキクキとクリック感のある、あのボタンである。
ただ、携帯電話の様に格子状に筐体がカバーしている訳では無い。
あのボタンは、某オープン仕様なハンドヘルドPC作成プロジェクトでも要望があったくらい、今の日本人が慣れ親しんでいるタイプである。
コレを採用してきたのは、確実に良い事だと思う。
あの、巨大な携帯電話と騙くらかすかの外観に合っているし、実際使いやすい。
ディスプレイは縦長になり、グラフィティエリアがソフト化したため、入力を行わない際には、VGAの半分の解像度を利用できる。
このディスプレイだが、やたらと綺麗である。
綺麗過ぎて「バッテリ大丈夫か?」と思わず言いたくなる程だ。
そして、ソフトグラフィティになって面白い点がひとつ。
グラフィティ文字の軌跡が出るようにしてある。
長時間軌跡が残ることは無いが、逆に言えば正しい軌跡を描く訓練には丁度良い。
もちろん、ねらいはそれだけでは無いだろうが・・・。
ディスプレイは、クルッと回して外向きにして、通常のPalmOS機と同じスタイルにできる。
ここで問題なのは「アレ?ああ、ボタンは外側には無いのね」という点。
スケジューラ・アドレス・キーボード・検索および上下スクロールのボタンは内側のみである。
面倒だがグラフィティエリアの方を使わないといけない。
パッと出してハードキー1発な使い方はできないのだ。
で、コレが意外にとまどう。

 まぁ、細かい事はそんなところ、先に挙げたレビュー記事とかなり被るね。
で、私が一番衝撃を受けたのが、そのスピードにある。
T400のモノクロを使っている私からしたら、信じられないスピードがある。
単純にMPUクロックが2倍だもんな、そりゃ早いよ・・・液晶の描画速度がもたつく感じが全くしない。
まぁ、MPUはディスプレイ描画もやってるんだから、単純にパフォーマンスが上がればね。

 基本的に、私には必要が無いタイプの機械であるが、SuperVZ/66MHzは欲しくなった。
もちろんこの後には、PalmOS5.0でARMなPalmの未来があり、その時期こそが買い換え時期の本命なのだ。
それと、私的には「第1世代は買うな」という冷静な消費者的目もある。
もちろんこれは、NR70に対して思うというよりも技術ベースなお話でだ。
だから、Tシリーズ的ビジネス向けなCLIEがSuperVZを搭載して来たら、PalmOS5.0を待たずに買うかも。
ビジネスサポートという意味では、現在のT400には全く不満が無い。
それに、Tシリーズ用のCF型用の通信アダプタを買ってしまっている。

 つう事で、とにかくNR70は買わない、止めておく。
SONYの開発スピードならば、Tシリーズの次世代がどうせ直ぐ近くに居ると思うから。

 でも・・・速かったよなぁ・・・。
いや、ソフトのツケをハードウエアに払わせる様な事はしたくは無い。
しかし、早川文庫のSFリストって量があるからでかいんだよ。


Mar.30,2002 (Sat)

ROBODEX2002

 本社での入社式に出席するために、越前に戻る。
ついでと言ってはなんだが、横浜に寄ってROBODEX2002でも観て来ようと思い立つ。
そう思って情報を集めたままにしていたら、HALから「行かへんか?」と誘われる。
まぁ、横浜だけにコイツを誘うのは前提事項であったので、問題なし。
「では行こうか」となり、今日を迎えた次第である。

 が、寝過ごした、頑張って速く行った所で鈍行では時間がかかりすぎる。
仕方無しに宇都宮より新幹線を利用する事となった。
帰る途中なので、もちろん新幹線料金は会社に請求する。
では「何故に鈍行で、等と考えていたのだ?」という突っ込み&推定は却下。
誰が何と言っても、私はしがないサラリーマンなのだ。

 宇都宮から新幹線に乗り込み、大宮に差し掛かった辺りでHALから電話が入る。
デッキで話していると、どうも今起きたらしい。
当初の予定では「11時頃に横浜駅で」という誠にアバウトな計画が早くも崩れる。
まぁ、こんなもんだ。
約束自体が推移している

 ああ、途中だ。


Mar.31,2002 (Sun)

怠惰な日

 入社式だけの為に帰って来たので、今日は越前にいる。
昨晩、特に遅かった訳でもないが、昼過ぎまで惰眠を貪る。
起きた後はひたすら本を読む。
最近は積読本が増えたおかげか、読むモノが切れるという状態が無い。
昨日の新幹線や在来線の特急の中でも、途切れる事が無く非常に有益な時間であった。
私には、始めて聞く楽曲以外は”意識して聞く”という習慣が無いので、音楽では時間はつぶれない。
始めて聞く曲でも、好みの対象で無ければ全てBGM程にも意識を払わないのだ。
ということで、移動中にする事と言えば、誰かと話をするか本を読むかである。
『皇国の守護者』は現在4巻まで終了しているものの、確か完結して無いので以後が問題。
勢いよく読み過ぎると、読み終わって終わっていないと2・3日苛つく事だってある。

 某所の日記によると、某氏が早川FTのコンプリートに乗り出した模様。
2週間で150冊余りを保護したらしい。
きっかけというか動機に根ざしているのは、ある種の衝動だと思うのだが、とにかく徹底している。
ここで重要なのは、もちろんこれは賞賛すべきであると認識する事だ。

 因みに私の未読冊数は、現在15冊程度である。
一週間のうちに読み切れなければ、休日書籍探索の度に累積してゆくだろう。

マンインターフェース

 新CLIEのお話です。
新型CLIEに対するレビューに対して、一歩さんのおはなし。
Palmに対しておもうこと
ここにあるように、ハードウエアキーも片手で操作可能な位置に実装という考えがあります。
が、片手で簡単にという考えの元ですと、さらにボタン数を増やすのはあまり良くないかもしれません。
えっと、CLIEにはジュグダイアルとバックボタンが必ず実装されています。
しかし、Palm標準のインターフェースとしては、ハードウエアキーのみです。
ソフトの開発者が意識しない限りは、ジョグダイアルでの細かな操作はサポートされません。
ジョグ操作からは、上下キーやキャンセル命令程度の事しかできないです。
で、これがPalmOS最初のホーム画面でもあまり違いはありません。
ジョグ操作を積極的に使おうとすると、PowerJOG等のソフトに頼らなければなりません。
で、ハードウエアキーが無いならば、こういうソフトが最初から実装されているべきであろう、と。

 まぁ、ジョグダイアル操作ってのは、基本的に左手の親指が使われる事を想定しています。
つまり、現在のバックボタンから更に別のボタンを左側に実装するのは無理があります。
親指の届く範囲が狭いというのが問題、では右側ならば?となると、また疑問。
CLIEを掌に固定する為に力を掛けている指だから動かし難い。
となると、DoCoMo SO207から採用された様な、3次元サイドジョグダイアルを採用するか。
(ジョグダイアルの軸中心方向への押し込み以外に、軸平行方向への押し込みができるヤツ)
ジョグ操作によるソフト的な対応が現実的になります。

つうことで、両方とも他製品として実在しますが搭載されていません。
(PowerJOGは山田達司氏作成のシェアウエアです)
「そこまでする必要を感じなかった」と言われれば、それで終わり。
しかし、もうちょっと練って欲しかった気がしないでも無い。


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