Aug.1,2004 (Sun)
◇腕時計
携帯電話が普及してからというもの、腕時計をしない人が増えました。
私は腕時計をしている方だったんですが、PRO TREKを壊して以降腕時計をしてませんでした。
しかしまぁ、いちいち携帯とかPDAを出すのも面倒なんで腕時計を久しぶりに物色して購入。
別に有名ブランド時計が欲しい訳じゃありませんが、２・３千円の安物を買う気にもなりません。
取りあえず自分が出す条件は、丈夫，シンプル，文字盤が白で針は黒、という単純なもの。
そういう条件に見合うのを適当に探した結果、こんなのを買いました。
「MOMO DESIGN」と聞いて「ああ、アレ」という人と「何ソレ？」という人が居るでしょう。
クルマ好きであれば直ぐに思いつくんですけど、ステアリングとかで有名なMOMOです。
別にブランドで選んだ訳じゃ無いのでどうでもいいんですけど、いちおう紹介。
別にブランドがあるからって高級じゃ無いです。
国産の普及品と変わらない値段です、だってクオーツだし。
ただ、筐体が分厚いステンレスで、私が腕に巻いても重く感じます。
まぁ、金無垢とか使ってる人間はほっとくとしても、とにかく重い腕時計です。
5ATMの防水という事で、私の行動範囲なら大抵大丈夫・・・かな？
因みに言うと、珍しく予定通りの買い物です。
Sig3とかPanerinaみたく「ウッと思ったらパッと買え」(c:スタパ)じゃ無いです。
◇腕時計(2)
腕時計に拘る人が多いです。
それをからかう意図とかは全くありませんので、先に言っておきます。
腕時計と言えば、貴金属と同列に扱われる事があります。
今はともかくも、昔は腕時計というのは高い精度を要求される非常にシビアな機械だったのです。
だから、微細な仕組みと高い精度を実現した時計は貴金属に比するべき高価なものだった。
だからこそ貴金属と時計が同じ店で商われる訳で・・・。
でも、そういう話は「今は昔」になりました。
現在ではどちらかと言うと「人間が手間暇かけた工芸品」という位置づけです。
機械式時計によるアドバンテージが得られる事が皆無ではありませんが、日常生活上には存在しません。
私は電気式とも言うべきクオーツによる腕時計を使っています。
今までもそうでしたが、これからもそうでしょう。
長期的視野に立てば、機械式時計をオーバーホールして使う方が安くなるかもしれません。
使い捨てではない、今のご時世に合った事なのかもしれませんが、そういう理由は疑問です。
その人の使い方次第で、別に通常のクオーツ時計であっても何年でも使えます。
機械式の方が暖かみがある〜云々という言葉も嫌いです。
再利用可能な技術、大量生産可能な技術、であったからこそクオーツ時計が延びただけです。
言ってみれば、袋小路に入り込んだハズの技術である機械式時計が生き延びているのが不思議なのです。
何故に生き残ったか？
それは機械式時計が機械オンリーで成り立っているから・・・つまり電気を使わないから。
物騒なもの言いだが、核爆発が伴う強力な電磁波は電子機器をあっさりと殺してくれる。
そういう状況下では、クオーツ時計やEFI燃調のクルマはあっさり死にます。
バックアップ技術として、無くしてはいけない技術という認識があったからです。
まぁ、それ以上に宣伝広告の結果というのもありますけど・・・。
グッと砕いて言うと、
川を渡る手段が舟しか無かった地域にようやく橋ができました。
橋ができて舟が不要になったので、舟は全て廃棄してしまいました。
舟を廃棄して暫く経ったら橋が壊れて落ちてしまいました。
新しい橋を架けるか、舟を造るかしないと暫く川を渡ることができません。
という事態を避ける事が重要という事です。
自分の仕事はコンピュータシステムの構築と導入ですが、今までやってきた方法を全く無くすというのはしません。
ソレをやってしまうと、コンピュータシステムが全面的にダウンした際に何もできなくなるからです。
バックアップ手段として、紙と計算機による運用とかは残さないといけません。
まぁ、こねくり回していったい何が言いたいかってぇとですね。
高級機械式腕時計とかをですね、その機械式である事の価値というものは何だと。
機械式時計には時を刻む精度とは別に、技術的な絶対的価値があるのだと。
そいう事を考えた事がありますか？
とかなんとか言ってみるけど、結局は買えない人間のヒガミでしかありません。
戯言に付き合わせて、どうもスミマセン。
