Mar.30,2003 (Sun)
◇野郎３人 〜吹き溜まって候〜
別にタイトルはどうでもええが、吹き溜まり関東組が集結した。
集結と言っても３人、場所は横浜市Ｔ区のＨＡＬのアパートだ。
ビールを飲みつつ、エイヒレなんぞを齧って宴を催す。
メンバーは、オレとＨＡＬが当然居るとして、３人目は葵ちゃんだ。
現状を聴取すると、プーに戻ったらしい。
無位無官な天下の浪人である。
因みにＨＡＬは、仕官を志して流れ歩く生舎密指南方。
俺は弱藩の江戸屋敷詰、でも位は足軽同然といったところか。
無理矢理武家になぞらせると無理があるねぇ。
この日の御題は「誠実とは何か？誠実な男になるには？」という素晴らしいものだった。
当然、原因は葵ちゃんにある。
このオトコ、ある女性に面と向かわれて「誠実さが無い」と断言されたそうだ。
ふむ・・・正当な評価だ
で、このオトコが凄いのは「じゃあこれからは誠実さを前面に出して・・・」等と宣うところだ。
元々懲りない性分なのだろうから、ここいらでキチンと不誠実だと判断される事を説明せねばなるまい。
そういう訳で私は葵ちゃんに対して、追討ち説明を開始した。
まず、葵ちゃんとその女性との立場を、二人が向かい合っているという状況に変換して話をする。
葵ちゃんと女性は向かい合っている。
しかしその間には、女性の側から葵ちゃんに向かって３つのカメラが常時葵ちゃんを監視している。
(*1)
まず葵ちゃんから見て正面にあるカメラが『１カメさん』である。
このカメラは主に葵ちゃんの現在の姿、女性の前での振る舞いや話す内容を写し続けている。
葵ちゃんは通常、この『１カメさん』に向かって様様な言葉を繰り出してゆく。
当然、葵ちゃんが意識できる女性が、この『１カメさん』なのだ。
一方、葵ちゃんから見て右側には『２カメさん』がいる。
この『２カメさん』は、これまでの葵ちゃんの行動や実績を映し出すカメラだ。
女性から見れば、これまでに聴いた葵ちゃんの情報や、実際に自分に対しての行動・言葉を映し出す。
つまり、多くの人間が他人を評価する際に用いる既にある情報源だ。
そして『３カメさん』。
『３カメさん』は、『１カメさん』と『２カメさん』の情報から予想される今後の展開を映し出す。
近い将来のシュミレーションを行っていると考えればよい。
これら冷静な監視システムの前で踊っているのが葵ちゃんな訳だ。
「不誠実だ！」という評価に対して、彼が取ろうとした行動とは、『１カメさん』のレンズを曇らせるというものだ。
しかも一生懸命に。
いったいそれの何処が誠実だというのだろうか。
『２カメさん』と『３カメさん』は、ほぼ定点カメラの様なものだが、『１カメさん』は柔軟に動きまわる。
葵ちゃんが『１カメさん』に向かってアピールするが、『２カメさん』と『３カメさん』が写す情報は冷静だ。
動く事ができる『１カメさん』は、次第に葵ちゃんから距離を置く様にググっと引いてゆく。
画面上の葵ちゃんは小さくなって・・・最初のセリフに繋がる訳だ。
◇色占い
どうも色占いとはゴレンジャーなのか？
しかし、キレンジャーという幸薄いレンジャーというのは悲しい。
デブ・大食漢・ちょっと間抜け、いちいち記号が当てはまりそうでイヤだ。
いや、別に私自身がキレンジャーが嫌いな訳では無い。
幼少のみぎり、従兄弟とかと誰が一番キレンジャーっぽくカレーを喰えるか？競争をやったくらい人気のレンジャーだ。
黄色レンジャーだから、好物はカレーライスという安直な設定も好きだ。
それに、パーソナルな武器がトゲトゲ鉄球という個性的かつ力技な所も大好きだ。
（↑鎖を直に操っているので、モーニングスターとはまた違う）
問題はキレンジャーという立場＆キャラクターにあるのだ。
先にも書いたが、キレンジャーとは［デブ・力持ち・大食漢・単純・ちょっと間抜け］というキーワードを持っている。
そして黄色という色としての立場は、メジャーそうな気がするがそうでは無い。
まず光学的基本色のひとつであるＲＧＢ（加法混色）に入らないし、ＲＧＢ各色の補色ですらない。
確かにＳＭＹＫ（減法混色）であれば、要素の一つに入れるかも知れない。
だがっ！特撮戦隊モノは映画屋の企画であるから、主役はいつだってＲ（赤）なのだ。
つまりだ、どう考えてもザコキャラ脇役なのだ。
例え後のシリーズの様に巨大ロボが出たとしても、決してコックピットの中心（又は前面）に座る事はない。
ガンバレ！キレンジャー！・・・コスチュームが破れそうなアクションでも！
ガンバレ！キレンジャー！・・・うっかり八兵衛の様な台詞でも！
ガンバレ！キレンジャー！・・・２０分代の必殺技(*2)を絶叫するその日まで！